自宅に防犯カメラを設置して、ついに空き巣を取り押さえた人がいる。兵庫県加古川の自営業、戸村和嘉さん(49)で、やっと一安心している。戸村さんは去年(2016年)から2度続けて空き巣にやられたため、「絶対捕える!」と防犯カメラを購入した。それも玄関、居間など計9台。待ち構えて3か月。不審な男が映っていた。
男はなれた手つきで部屋に入り、金庫と貯金を持って行った。ただ、金庫の中は罠としていた5円玉2個、貯金箱にはおもちゃのコインだけだった。その日は逃げられたので、以後はなるべく仕事を減らし、犯人が来るのを待っていた。
捕えてみれば81歳―増え続ける高齢者犯罪
そして、先週の15日(2017年11月)にまたまた現われた。バイクで逃げようとしているところを部屋に入れ、「警察に突き出す」と問い詰めた。はじめは「なんでわしが警察にいかんなんの? なんの証拠があるの?」ととぼけていたが、カメラの映像を見せると「勘弁してください」と観念した。かなり高齢で、落ち着くためかタバコを吸い始めた。
男は藤岡一雄容疑者(81)で、窃盗と住居侵入の容疑で逮捕された。「お金が欲しかった」と容疑を認めている。
司会の羽鳥慎一「被害にあった人の執念ですね」
菅野朋子(弁護士)「今回は良かったですが、自分でやるということは、非常に危険なところもあります」
羽鳥「容疑者は81歳でしたね」
青木理(ジャーナリスト)「これから高齢者の犯罪が増える可能性もありますね」
文
一ツ石| 似顔絵 池田マコト