横綱日馬富士の暴行問題で、日本相撲協会は昨日19日(2017年11月)、日馬富士本人から初めて事情を聞いた。前頭貴ノ岩への素手での暴行は認めたが、ビール瓶で殴ってはいないと言ったという。事の発端は、錦糸町だという新たな情報も入り、モンゴル力士の特異なグループ化も見えてきた。
昨日の日刊スポーツは、「はじまりは錦糸町」というスクープを乗せた。これによると、錦糸町の特定の店で、モンゴルの力士が集まるところがあり、日馬富士や白鵬も姿を見かけるという。住民は「大騒ぎして、うるさくて寝られない」というほどだと。
今回の暴行事件の元はここで起こった。9月の秋場所後、先輩力士や若い衆と飲んでいた貴ノ岩が、酔って若い衆に「しっかりしろ」と説教を始め、さらに先輩にも「俺は白鵬に勝った。あなたたちの時代は終わった。これからは俺たちの時代だ」と言った。先輩からは「言い過ぎだろう」と反発があったという。
これを伝え聞いた横綱白鵬が先月(10月)25日、鳥取での懇親会の席で、「話聞いたぞ。先輩に失礼だろ」といさめたという。ところが、白鵬が話している最中に貴ノ岩が携帯をいじっていたため、日馬富士が「大横綱が話してる時に何してるんだ。話を聞け」と激昂。さらに貴ノ岩が反抗的な態度をとったため、暴行に至ったというのだ。
真偽は不明だが、おそらく錦糸町でも鳥取でも、居合わせた全員がモンゴル人で、やり取りの言葉はモンゴル語だったと思われる。これが、ことがわかりにくい展開になった元かもしれない。
貴乃花親方は法的措置も検討
共同通信によると、貴ノ岩の師匠貴乃花親方は、「第三者を立てなければいけないことになるかも」と、民事訴訟など法的手段を検討しているという。元横綱が元横綱を訴える?
しかし、この貴乃花親方の動きが、今回の騒動でいちばん解せないのも事実。3日後に暴行を知った親方は、相撲協会には届け出ずに、鳥取県警に被害届を出している。その時の診断書は軽いものだった。しかも、九州場所が近づいた今月5日から9日、貴ノ岩を福岡の病院に入院させ、場所が始まってから休場を申し出ていた。
相撲記者クラブ会友の山崎正さんは、「八角理事長との仲がうまくいっておらず、貴乃花親方には協会への不信感がある。特に巡業部長という役割を与えられたことへの怒りもあると思う」という。
貴乃花親方は2016年の理事長選で八角親方と理事長を争った。10人の理事から候補者の2人を除く8人が投票して、6対2で八角理事長が誕生した。その後、貴乃花は巡業部長に就いたが、これはどちらかというと閑職。理事長選までは、総合企画部長という要職にあった。そうした不満があったのではないかというのだ。
司会の国分太一「そもそもは、日馬富士の暴行問題なのが、協会への不満の話になっている」
カンニング竹山(お笑い芸人)「暴行問題もよくわからない。騒動は知らないところでやってくれ。素人としては、相撲だけ見ていたい」
雪野智世アナ「貴ノ岩が(頭を)縫ってるのなら、出て来ればわかる。親方が隠しているのだとしたら、話が違う。協会と事件は別に考えないと」
協会は九州場所後に、改めて調査をすると言っている。
国分「年を越すんですかね」
竹山「2人とも現役を続けてもらって、日馬富士vs貴ノ岩戦は盛り上がりますよ。お相撲さんだから土俵で決める。見たいですよ」(笑)