若い女性にワイン人気が広がり、コンビニやスーパーにも1000円ワインが数多く並んでいるけれど、「どれを選んでいいのかわからない」とお悩みの方は多いんじゃないか。あす16日(2017年11月)はボジョレーーヌーボーも解禁されるということで、ワイン研究家の杉山明日香さんがあなた好みのワインを見立てた。
ワインの原料となるブドウは代表的なものは6品種。赤は「カベルネ・ソーヴィニヨン」「メルロー」「ピノ・ノワール」だ。「カベルネは渋味と酸味がしっかりあり、力強い感じです。メルローは渋味も酸味も優しめで親しみやすい。ピノ・ノワールは渋味は少なく酸味がしっかりあって、バラの香りがして優雅です」(杉山さん)
赤ワインの味わいで「ボディ」という言葉が使われるが、あれは何なのか。雨宮萌果アナが解説する。「ボディとは口当たりや印象のことで、フルボディはしっかり、ミディアムボディはほどよい、ライトボディは優しいという意味です。ボトルのラベルに表記されているものもあるので、参考にしてください」
格安ワインは振れ!劇的においしく変貌
白ワインの主なブドウ品種は「シャルドネ」「ソーヴィニヨン・ブラン」「リースニング」である。「シャルドネは果実味が強すぎず弱すぎずバランスがとれていて、酸味がしっかりあってさわやかな印象です。ソーヴィニヨン・ブランはハーブとグレープフルーツのような柑橘系の香りが特長で爽快。リースニングは果実味が豊かで甘い」(杉山さん)
自分の好みとその時の食事によって選び分けるというわけだが、1000円ワインが劇的に美味しくなる裏ワザがあるという。ソムリエの森覚さんは振れという。「ボトルの封を切って1杯飲んで上の方に空間を作り、指でびんの口を押さえて激しく10秒振ってください」
スタジオでやってみせると、びんの中のワインは泡だらけになった。
有働由美子キャスター「ワインは泡だてちゃいけないっていうけど・・・」
なにはともあれ、ゲストのいとうあさこ(タレント)が振っていないワインと振ったワインを飲み比べてみる。「ああ、全然違う。振った方は香りがハッキリわかって、酸味がやわらかくなっています」
森さん「1000円ワインはスクリューキャップや密閉性の高いコルクで栓がされているので、含まれる空気が少ないんです。振ることで空気を取り込み、香りががらりと違ってきます。ただ、若いワイン、たとえば2015年、16年といったワインに限った話で、お高い年代物ものは振らないでください」
柳澤秀夫キャスター「数百円のワインもあるけど、安ければ安いほど振れっていうことかな」
今晩は1000円ワインを振ってみようかな。
カズキ