航空機、鉄道、自動車、家電・・・強度、安全だいじょうぶか?
神戸製鋼が作る製品は航空機から鉄道、自動車、家電にまで至る。ワイヤーから作られる小さなバネに問題が出ても、最終的にどこに使われているか、全てを把握するのは難しい。発注元の精密機器メーカーは「少なくとも、どのような改ざんをしていたのかを一点一点明らかにすべき」という。
神戸製鋼は出荷先525社のうち470社の製品について「一定の安全性が確認された」としている。新幹線や自動車では問題がないとJR各社や自動車メーカーが明らかにしているが、残る55社はなお調査中だ。
日産自動車やスバルが完成検査を資格のない社員が行っていたというニュースも、企業への信頼を揺さぶった。やはり、安全より生産性向上をという話だ。元検査担当者は「会社の要請に応えて現場は一生懸命やってしまった」と話している。
「日本の技術は放っておいても高いんだ」という思い込みが、どこかにありはしないだろうか。
文
ヤンヤン