神奈川県座間市のアパートで見つかった9人の遺体の身元がすべて判明した。きのう9日(2017年11月)深夜、警視庁が発表した。被害者は最初に身元が判明した東京都八王子市の田村愛子さん(23)ら1都4県の及び、15歳から26歳の男女だった。
新たに判明したのは、三浦瑞季さん(24)、西中匠吾さん(20)、丸山一美さん(25)、石原紅葉さん(15)、久保夏海さん、更科日菜子さん(19)、藤間仁美さん(26)、須田あかりさん(17)。白石隆浩容疑者(27)のアパートから被害者のものとみられるキャッシュカードや診察券が発見され、携帯電話の位置情報がアパート近辺で途絶えていたことから身元が絞られ、DNA型鑑定を急いだ。
裁判で供述ひっくり返す恐れ
身元判明によって今後の捜査は、9人の「殺人」をどのように立証するかがポイントになる。遺体はバラバラにされ頭部と骨だけのため、殺人とする客観的証拠が乏しい。白石は「全員を殺害した」と供述しているが、裁判で覆す恐れがある。フジテレビ警視庁詰めの関舜太郎記者は、「警視庁は公判維持を視野に、白石容疑者の取り調べをすべて録画し、殺害の経緯や方法など、自分の言葉で自供しているか記録している」という。
司会の小倉智昭「何とか娘でないことを祈りたいという気持ちでいる両親に、捜査にあたった警察の方が身元判明を知らせなくてはいけない。これって辛いでしょうね」
防犯コンサルタントの吉川祐二氏(警視庁元刑事)「本人が特定できたという、わずかそれだけの内容でなんですが、ご両親の目の前で伝えるのは刑事にとって本当に辛い、大変なことだと思います」