9人の殺害を供述した白石容疑者 「全員を会ったその日に殺した」

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   神奈川県座間市のアパートで、切断された2つの頭部が見つかった事件。その後の警視庁の調べで、7人の切断された頭部と240本の人骨が見つかった。

   このうち一人の女性の遺体を遺棄した死体遺棄容疑で逮捕された、このアパートに住む白石隆浩容疑者(27)は「9人全員を会ったその日に殺した」と供述。殺害動機について「所持金を奪うのが目的で、一部女性には殺害前に暴行を加えた」と話している。

   猟奇的と一言で片づけるには前代未聞の残虐さ。加えてあまりにも単純な動機に驚く。

   番組にゲスト出演した三澤章吾・元東京都監察医務院院長の「私も何千体という遺体を検視や解剖したが、9人のバラバラというのは異常で初めて。どう考えても、何故? という疑問が起こる」と話す。

   番組がその疑問を追った。

   白石容疑者がロフト付きの6畳一間と浴室のあるアパートに入居したのは今年(2017年)8月22日。「引っ越してすぐに殺したのが初めての殺人だった」と供述している。殺害した9人のうち8人は女性、1人は男性で、一週間に1人のペースで殺害し浴室で遺体をバラバラに解体していたことになる。

   供述によると、その犯行は次のように行われていた。

最初の被害者は男女のカップル

   最初に殺害したのはSNSで知り合った男女のカップルのうち、女性をアパートに招き入れ首を絞めて殺害。女性を探しに来た男性も部屋に入れて殺害したという。

   「1人目の遺体を浴室で解体するのに3日かかったが、2人目からは1日で終わった。そぎ落とした肉片や内臓はゴミ袋に入れゴミ捨て場に捨てた」と供述しており、近所の住民は白石容疑者が夜になるとゴミ捨て場に行く姿をたびたび目撃している。

   警視庁によると、6畳間にはクーラーボックス3個、コンテナボックス5個が積み上げて置かれてあり、このうち7個に切断された9つの頭部と240本の人骨が入っていた。白石自身はロフトで寝起きしていたらしい。

   白石容疑者の実家は、アパートから徒歩で30分ほどの座間市にあり、両親と妹の4人家族。10年ほど前に母親は、東京都内に進学する妹と一緒に家を出て行ったという。

   小学校の同級生は「両親は優しくて、妹もできた人、理想的な家庭だったと思う」。また中学校の同級生も「先生に反抗したのを見たことはないし、まじめな普通の人。ギャップがすごすぎて考えられない」と話す。

   しかし、中学卒業後の白石容疑者のことを地元で知る人は少ない。電子機器販売会社に勤めながら、男性の添い寝をする副業をしていたが、会社を半年で退社している。

   その後、パチンコ店店員を経てたどり着いたのが新宿・歌舞伎町で女性を風俗店などに斡旋するスカウトだった。今年2月に売春させると知りながら女性を風俗店に斡旋したとして逮捕され、職業安定法違反野津意味で懲役1年2カ月、執行猶予3年の判決を受け、執行猶予中だった。

   小倉智昭キャスターは「罪の意識にさいなまれ一晩だって一緒にいれないのに、9人ですよ」と不可解な猟奇事件に信じられない様子。

   その白石容疑者は1日午前8時40分、拘留されている警視庁高尾署から東京地検立川支部に送検されるため、両手で顔を覆いながら報道陣の前に初めて姿を現した。

   警視庁では今後、身元が分からない被害者9人の確認作業が行われるが、難航しそうだ。

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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