自殺志願者の投稿が絶えないSNS 事件に巻き込まれることも

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   9人の死体遺棄容疑で逮捕された白石隆浩容疑者(27)と被害者らとの接点で浮上したのは、コミュニケーションを円滑にする『SNS』(ソーシャル・ネットワークサービス)だった。

   「死にたいけど一人だと怖い。だれか一緒に死んでくれる人いましたらdm(ダイレクトメール)ください」。事件発覚のきっかけになった八王子市に住む23歳の女性が9月20日(2017年)にツイッターにこうつぶやいた。

   その1カ月後の10月21日、女性は家族と連絡が取れなくなり、24日に女性の兄が警視庁高尾署に捜索願を届け出て、防犯カメラの映像などから白石容疑者のアパートを割り出し、事件が発覚した。

   『とくダネ!』でSNSを調べた結果、「一緒に死にましょう。1人だと寂しいので」(10月31日)などネット空間で一緒に自殺する人を募る自殺志願者を見つけるのは簡単だという。一方、事件に巻き込まれることも後が絶えない。

ツイッターが中心に

   ゲスト出演した若者のネット事情に詳しいジャーナリストの渋井哲也さんは「以前は、自殺サイトといわれたチャットとか掲示板が中心だったが、最近では、今回のようにツイッターが主体になっており、死にたいとか自殺したいという言葉を簡単に探すことができる。より身近なSNSが使われることで衝撃を受ける人は多いでしょう」と話す。

   とくに渋井さんが「白石容疑者とよく似ているケース」として指摘したのは、2005年夏に、大阪・堺市の人材派遣会社の男(36)が掲示板で自殺したい人を探し、応じた女性(25)、中学3年の男子生徒(14)、男子大学生(21)を殺したケース。男はその後、殺人罪で死刑が確定し、執行されている

   それにしても、なぜ自殺志願者はSNSを利用するのか?

   渋井さんは「なかには何度も自殺未遂を繰り返し、今度は確実に死ねるアイデアを持った人と出会ったという人もいる。しかし、話を聞いてほしい、悩みを打ち明けたいという人も多いので、逆にとめることができる可能性もある」と話している。

文   モンブラン
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