衆院選で失速した『希望の党』の両院議員懇談会が、国会内で25日(2017年10月)開かれた。
結党後初めての両院議員懇談会だったが、小池百合子代表が代表続投を表明したのに対し、辞任を求める声も相次ぎ早くも前途多難を思わせる船出となった。
苦戦となった選挙を勝ち抜いた衆院議員と参院議員の計50人が出席して始まった懇談会は小池代表の謝罪で始まった。
「私の言動により同士の皆様に大変ご苦労をおかけしたこと、心ならずも多くの人を傷つけてしまったことに改めて謝りたい」と述べた。
そのあと自身の国政への関与については「都政に邁進したいと思っており、国政については国会議員の皆様にしっかり委ねたいと考えています」と距離を置く考えを示した。
当選者は民進党出身者がほとんど
背景には、小池代表の側近だった若狭勝・前衆院議員らが落選し、当選したのは民進党出身者がほとんど。小池代表が影響力を維持し、実権を振るえる環境ではなくなったことが挙げられる。
小池代表の謝罪の挨拶のあと非公開で行われた懇談会は3時間以上及んだが、出席者から小池代表の辞任を求める声が相次いだのに対し、党の『顔』として小池代表の続投を望む意見とぶつかったという。
『希望の党』では、27日までに両院委員総会を開いて暫定の執行部を発足させ、党内に委員会を設置し党の規約を決め、新規約に基づいて年内にも正式な執行部を発足させるという。
キャスターの小倉智昭は「この希望の党がいつまでもつのかどうか。国民、特に投票した人は一番知りたいんじゃないですか?」と厳しい見通しを呟いていた。