総選挙で惨敗した「希望の党」の両院議員懇談会がきのう25日(2017年10月)に開かれ、小池百合子代表の責任を問う声が噴出した。冒頭以外は非公開の3時間半を記録したICレコーダーからは小池氏の代表辞任を求める意見があからさまに出て、まるで針のむしろ状態。政権交代を目指したはずの新党はどうなっているのか。
小池氏は冒頭6分間のあいさつで「私の言動によりご苦労をおかけした」と、民進党合流にからんだ排除発言をわびた。その後の議論は非公開。情報公開を掲げた政党にしては、どうにもチグハグなあわただしさの中で始まった。
レコーダーには「あの発言が全国的にきびしい風を巻き起こした」「兵士に後ろから矢を射たようなもの」「候補者230人中180人が死んだ」「代表が引責辞任しなければ再出発できない」といった反発の声があふれ、一部の小池擁護論をおおいつくす勢いだった。
宇賀なつみアナ「小池氏は代表をつづけ、国政は国会議員にゆだねて、その役員人事を今週中に決定することになりました」
26日に党役員決まる
役員はあす26日にも両院議員総会で決まりそうだが、党員の憤懣はおさまりそうもない。
司会の羽鳥慎一「当選した人たちが、落選した仲間を思って気持ちをぶつけました」
高木美保(タレント)「そんなきれいごととは思えない。この人たちは安倍政権を倒せなかったことを小池発言のせいにしているが、自分たちの力はどうだったのか」
時事通信特別解説委員の田崎史郎氏は「政策協定書に署名した自分たちの責任を棚に上げて人を責める。政治家は義理と人情とやせがまんと梶山静六さんに私は教えられたが、だれもがまんはしなかった」と、とかく自民党寄りとも批判もされる政治評論家らしい例えを持ち出した。
テレビ朝日政治部の白川昌見・野党キャップは「党から何も援助を受けずに自分で選挙資金を用意したという思いもあって、遠慮ない意見が出た」と、党員事情を解説する。どうにもまとまらない新党の迷走ぶりだ。この際、問題点をとことん出しあうしかない。