「ニノさん」(2017年10月22日ひる12時45分~・日本テレビ系) 嵐・二宮和也の冠番組。「ニノさんのニッポン珍化論」と題し、2週に渡って日本独自の文化を特集する。スーツをビシッとキメ、眼鏡をきりっとかけた二宮が登場。ゲストは、草野仁、博多大吉、若槻千夏、元℃-uteの岡井千聖の4人。おかしな方向に進化=珍化してしまった日本の文化を、明治時代までさかのぼり、検証していく。
今週のテーマは、JKこと女子高生。まずは若槻が最近盛んに取り上げられているInstagramが、藤田ニコルによると「女子高生の間ではTwitterがメインなんだよ。情報が明確に吸収できる」とドヤ顔で説明した。驚くゲストに向かって、二宮が「みんなもうおじさん、おばさんだよ」と追い打ちをかける。 二宮の自虐コメント、効く~。
珍化の最たるものとして、まずは告白にスポットを当てた。1980年代、丸文字の手紙で告白。90年代、携帯電話の普及でギャル文字を使ったメールでの告白(メル告)が流行った。現在では「公開告白」が大流行り。学校の校庭など公衆の面前で男子が女子に堂々と告白する。女子の交際拒否は御法度という暗黙の了解があるため、成功率は100%。だが、交際数日で解消するカップルが激増したという。「これは衝撃だよね」とびっくりマナコの二宮。「(公開告白は)成功率が上がるというところが利点なのか」と推測。大吉が「あんだけ囲まれてわーと言われて、断われます? あの空気で断われるのはニノさんぐらい」と振った。受けまくる二宮。「断りそう」と若槻らに囃し立て られると、「俺はね」と同意し、「そりゃそう、そりゃそうですよ」と強心臓ぶりをアピール。
お次は、女子高生ファッション。スケバン文化から、アムラーに代表されるコギャル文化へ移行。現在は「盛り髪」に代表されるド派手変身が流行っている。体育祭に極彩色のヘアーで目立つことに全力投球。競技に出ずに目立てるのが人気だそうだ。奇抜ヘアーに「なに、これ」と絶句する二宮。「今も第2ボタン欲しがるのかな?」とつぶやくと、岡井が自分たちの頃もあったと証言。「すたれない文化も一方で残ってるんだ」と納得していた。
明治からあった短縮言葉
女子高生言葉であるJK用語についても検証。明治時代の例として、サンドイッチ=三角関係、大正時代の「とてもたまらない」を略した「とてたま」が紹介された。90年代は、超ベリーバッドを略した「チョベリバ」や、「チョベリグ」があがった。うっとうしい茶髪のロン毛男を意味する「ウーロン茶」では、二宮も「実際に使っていた」と証言。「ジャニーズJr.時代だった時は、禁止事項があって。Jr.は全員"ウーロン茶"は禁止だった。振り付けの先生が見て、『お前はウーロン茶』、『お前は大丈夫』と髪型を一人一人チェックした」と回想する。二宮が当時「実際に使ってましたよ」という言葉として、「ホワイトキック」をピックアップ。「しらける」の意味で、古き良き90年代を懐かしむ二宮に、同時期に情報番組を担当していた草野も「その辺はよくわかる」と参戦。現在23歳の岡井と70年代にスケバンが学校に何人もいたという大吉はまるで知らないと白旗を掲げた。
現在の「JK用語」は髪の毛が抜けそうなほど嬉しいことを「はげる」と言い、OKは「オケツ」を使う。ラストに最新「JK用語」クイズが出題された。「こむろする」の意味は、小室哲哉のてつやからとって「徹夜する」の意味。草野は「我々の時代は武田鉄矢だった。『武田する』といった方がわかる」とジェネレーションギャップ丸出しの補足も。2問目の「彼ピッピ」の正解は「友達以上恋人未満」で、「彼氏候補」のこと。彼氏ではなく彼ピと呼ぶのだそう。
出演者の中で一番女子高生に近い岡井があまりにも「わかんないよー」を連発するため、若槻が「何のためにきたの?」とピシャリ。34歳の自称おじさんこと二宮も大爆笑だった
知央