村田諒太WBA世界ミドル級王者に ゴロフキン、カネロとやれるようになりたい

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   世紀の誤判定で勝利を逃して5カ月、村田諒太(31)が王者のアッサン・エンダム(仏)との雪辱を見事に果たし、WBA世界ミドル級チャンピオンに輝いた。

    1ラウンドから積極的に攻撃に出た村田に決着の時が突然訪れた。7ラウンドが終わり、倒すのは時間の問題と思われた8ラウンドが始まろうとした矢先、エンダム陣営からギブアップが告げられた。その瞬間はCMの最中だった。

 

   日本人の五輪金メダリストでプロボクシングの世界王者になったのは初めてという快挙だった。

 

   その村田が『とくダネ!』にゲスト出演し、小倉智昭キャスターの問いに次のように答えた。

    5カ月前に勝っていたのに誤審で敗れたと言われたことによって、逆に今回はプレッシャーになりませんでしたか?

 

   「もちろんなりましたね。ただプレッシャーは消えるものではないので、プレッシャーを持ったまま戦うのが実力じゃないですか。そんなもんかなって受け入れる方が大事かなと思う」

 

   5カ月の間、心が折れそうになったことは?

    「ありましたね。次の試合が終わったらボクシングやめたいなと。ボクサーは試合前に一回は思うことですね」

    ご家族には(ナマで)試合を見せないんですって?

 

   「試合の現場には来ないんです。テレビで見ている。息子がめちゃくちゃ生意気で、笑っちゃいました。『パパ、初めて見たよ。泣いているところ。ていうか、なんで試合が終わったかはっきり分かんなかったんだけど...』って。なんだこいつはって思って」

TKOで勝てると思った

 

   確かに7ラウンド がおわってCMに行っちゃった。その辺が微妙で見られなかった。エンダムがもうそろそろ諦めるかなという感じはその前からありましたか?

    「エンダムは4ラウンドぐらいから息遣いがかなり荒くなったので、このまま攻めていけば終盤でTKOに持って行けると思っていた」

 

   村田諒太としてはこの後どのように戦っていくんですか?

 

   「決めて頂いた試合をこなしていくだけですけど、やっぱりチャレンジはしていきたい。村田だったらこのビックネームとやったら面白いといわれる存在にならなければいけないと思っています。

 

   ゲンナシー・ゴロフキン(WBC,IBF世界ミドル級スーパー王者)やカネロ(メキシコの元WBA,WBC世界スーパーミドル級王者)などビックネームがいる。僕がこの2人とやりたいと言っても本場のファンから『誰だよ、この日本人は?』というぐらいの存在でしかないので、存在価値を上げていくしかない」

    日本人ファンとしては、正直、その試合を早く見たい。

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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