朝日新聞が始める「出会い系サイト」ビジネス
話はガラッと変わるが、10月2日の朝日新聞を見てびっくりした読者は多いはずだ。「Meeting Terrace」の広告である。
「40才以上のシングルの方々に出会いの場を提供するサービスです。結婚のみに限らず、事実婚や週末婚、お茶飲み友だちなど、ゆるやかな自由なかたちのパートナーを自分のペースで探すことができるのが特長です」として、朝日新聞主催の安心・安全なサービス、結婚だけではない自由なかたちのパートナー探し、豊かな時間を過ごせる多彩な交流会を開催するというのである。
週刊ポストならずとも、朝日新聞ともあろうものが、様々な批判がある「出会い系サイト」ビジネスに乗り出したのかと、仰天する。
入会金はウェブからだと3万9800円。紙だと5万円だ。会員になると月会費が9800円かかる。女性も同額である。
高額なところが朝日らしい。カネもちの男女を朝日のブランドで呼び集め、講演会やワインセミナーなどを開き、目的はそれだけではないと見せる工夫はしているようだが、来る男女の欲しいのは「アレ」だけであろう。
と、下劣なことしか考えない雑誌屋は、そう思ってしまうのだが、これを考えたのはメディアラボの井原成美という入社4年目のうら若き乙女だ。
社内コンペに応募し選ばれ、約2年の準備期間があったという。
私のような下品な欲求を抱えた人間を排除できるのか?
「学歴や年収は一切問いませんが、信用できる人に参加してもらうため独自の審査を設け、独身でも特定のパートナーがある人は入会できません。参加者には各種会員規則に同意をしてもらい、個人情報の管理にも細心の注意を払う」と、井原女史は宣う。
だが、特定のパートナーがいるかどうか、どうやって調べるのかね。
朝日ブランドを信用して入ってきたおばちゃんをだますなど、結婚詐欺師にとっては簡単なことだろう。
被害が出たら、朝日は致命的な傷を負うのではないか。
何も朝日が「出会い系」に出ることはない。もっと他にやることがあるはずだが、次は「人材派遣」ビジネスへでも進出するつもりなのだろうか。