週刊文春の選挙予測「自民39議席減の251議席」 希望の党・小池代表はパリで迎える憂鬱な投票日

全国の工務店を掲載し、最も多くの地域密着型工務店を紹介しています

男性の精子が薄くなっている!

   ところで、安倍首相は選挙公約の目玉の少子高齢化対策として、幼児教育の無償化を突然持ち出した。

   だが、これが少子化対策、すなわち、若い世代が子供を産もうという気持ちを促進することにはならないという、深刻なデータがあるのだ。

   ニューズウイーク日本版は「男たちの精子が枯れていく」というショッキングな特集を組んでいる。

   ヘブライ大学大学院のハガイ・レバインとニューヨークのマウント・サイナイ医学大学院のシャナ・スワン教授が、過去数十年間の男性の精子のレベルを分析したところ、1973年から2011年の間に、男子の精子の濃度が52%も低下していることがわかったというのであ る。

   こうした傾向は中国や日本でも出ているという。

   これまでは、妊娠する責任は主として女性が負わされてきたが、そうした「常識」が覆ることになる。

   精子濃度の大幅な低下は、肥満や運動不足、喫煙という生活習慣の乱れが原因だといわれてきた。だが、それだけではなく、最近では、環境中に幅広く存在するプラスチックに含まれる環境ホルモンの深刻な影響が指摘されているし、地球温暖化や携帯電話の電磁波も「犯人」の一人ではないかといわれているそうだ。

   さらに晩婚化もある。ニューズウイークによれば、40~42歳の男性は30~35歳の男性に比べて、精子の数が30%近くも少ないそうだ。

   「ある著名な人口問題の専門家は、もはや世界は出生率の上がることのない時代に突入したと指摘している」(ニューズ)

   私の周りでも、結婚して何年にもなるが子供ができない、2人で医者に診てもらおうと思っているというカップルが増えているように思う。

   「いま、夫婦の5・5組に1組が、不妊症の治療や検査を受けている」(朝日新聞10月18日付)という。5年間不妊治療をしている女性は朝日に、かかったおカネは500万円近くなると話している。

   少子化に歯止めをかけるには、小手先の弥縫策ではどうにもならないのだ。安倍にはそれがわかっていない。

姉妹サイト