「教師のいじめと思っています」。福井県池田町立中学校で今年(2017年)3月14日に2年生の男子生徒(当時14)が自殺した。きのう16日(2017年10月)、男子生徒の母親はそのように述べた。発表された第三者調査委員会の報告書と遺族の証言から驚く実態が明らかになった。
第三者委の報告書は「担任と副担任(女性)からの厳しい叱責によるストレスで自殺した」と結論付けた。副担任には去年(2016年)5月、宿題を提出しなかったときに理由を話しても「言い訳だ」と全く聞いてもらえなかった。担任を通じて伝えたが、そのときも「私が悪いんでしょ」と開き直ってまともに取り合ってもらえなかった。
親は担任に副担任を替えてもらえないかと相談したが、担任は「替えることはできない。副担任と息子さんが2人きりにならないようにしっかり見ていきます」と答えた。
しかし、去年11月、宿題未提出でまた副担任から「宿題ができないなら、やらなくてよい」と強く叱られ、生徒は「やらせて下さい」と土下座しようとしたという。
しっかり見ているといっていた担任からも叱責されていた。去年10月、マラソン大会の当日にあいさつの準備が遅れ校門の前で大声で怒鳴られ、目撃した生徒は「身震いするほど怒られて、生徒がかわいそうと思った」といっている。
さらに今年(2017年)2月には、卒業生を送る会の合唱練習で歌詞カードを忘れ、強く叱責を受けた。様子を見ていた生徒は「言い方がひどかった。生徒は下を向いて暗い感じだった」と話す。
生徒は「僕だけ強く叱られる」
男子生徒は母親に「僕だけ強く怒られる。どうしたらいいか分からない」と言い残して、1週間後に命を絶った。母親は「担任が見てくれていたと思っていたので、信用したことを後悔しています」と話している。
野上慎平アナ「胸詰まるような思いがします。校長も謝罪のときも悪びれた様子はなかったといいます」
司会の羽鳥慎一「言葉を失うようなニュースですよね。生徒にとって、拠り所がなく終わりを迎えてしまったということですね」
玉川徹(テレビ朝日解説委員)「担任も副担任も校長も一生抱えて生きていってほしい」