運転トラブル防止にドライブレコーダー3倍のバカ売れ 動かぬ証拠で自衛するドライバー

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   ドライブレコーダーがバカ売れだという。「ビビット」が自動車用品のスーパーオートバックス(東京ベイ東雲)で聞いたところ、この数日間で、売り上げが3倍以上になったという。このところ、続々と公開される運転トラブル(ロードレイジ)の映像が刺激になっているらしい。

 

   あおり運転の果てに高速道路上で車を止め、後続の車の追突を招いて、夫婦を死亡させたとして、福岡の男が逮捕された(危険運転致死傷容疑)事件が、引き金。事件は立件までに4カ月もかかったが、決め手は事故現場を通りかかった車のドライブレコーダー映像だった。

 

   この事件に関連してテレビは、危険な運転の実例を、様々に伝えたが、これらがドライブレコーダーの有効性を認識させたらしい。ドライブレコーダーは15~20種類もあり、中には360度の視界を捉えるものもある。値段は1~5万円。購入者は「何かあった時の記録は大事」という。

 

   映像は動かぬ証拠となる。あおった上に、極端な接近、接触してしまっても、どちらがどう動いたかがはっきりわかる。ナンバープレートも写っている。場合によっては、事件・事故の目撃証拠にもなる。ロシアで隕石落下を捉えたのも、ドライブレコーダーだった。

 

   あおり行為は、道交法では車間距離不保持にあたり、昨年の摘発件数は7625件もあり、その9割が高速道路上だった。2009年から厳罰化され、「3カ月以下の懲役または5万円以下の罰金」となる。JAFがあおられた経験を聞いた調査では、よくある7.9%、時々ある46.6%で、半数を超えた。

愛知と埼玉でまた運転トラブルで事故・事件

 

   ロードレイジは日常だ。昨日16日(2017年10月)午前2時頃、愛知県内で30代と40代の男性がトラブルとなり、路上で取っ組み合っているところを車にはねられて重軽傷を負った。また、埼玉・新座市では、追い越しをされた建設作業員(31)が怒って、5キロ、10分間も追跡した末、止まった車のバックミラーを鉄パイプで壊して、逮捕された。どちらもバカなロードレイジの見本だ。

 

   ネットで話題になっているロードレイジ対策に「イレズミ柄のアームカバー」というのがあった。これをはめて、運転席の窓から見えるようにしていると、怖いお兄さんと思われるのだろう、あおられることが少ないという。また、「ドライブレコーダー録画中」というステッカーもあった。

 

   どちらもなかなかのブラックユーモアだ。「イレズミ・アームカバー」には、画面の中の小さな窓で、倉田真由美が大笑いしていた。これこそ大いに声を聞きたいところだったが、コメントはなし。

文   ヤンヤン
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