きのう16日(2017年10月)、埼玉県と愛知県で交通トラブルが相次いだ。交通トラブルは年間7600件発生しているが、氷山の一角といわれている。
埼玉県では車に追い越されたことに腹を立て、相手の車を5キロ追い回し、鉄パイプでドアミラーを壊したとして東京都立川市の宮城将宏容疑者(31)が器物損壊容疑で逮捕された。
きのう午前5時すぎ、東京都と埼玉県を結ぶ川越街道で、62歳の被害者の軽自動車に追い越されると、被害者の車を執拗に追い回し、交差点で止まると車から降り、被害者の車を蹴ったり叩いたりした。被害者の車はさらに逃げたが、行き止まりのマンション駐車場に追い込まれ、工具用の鉄パイプで壊されたという。宮城容疑者の車には手錠のようなアクセサリーや周囲を威嚇するようなものが飾られていた。
宮城容疑者は「割り込まれて頭にきた。ドアミラーを壊したことは間違いない」と容疑を認めている。
取っ組み合いになりはねられる
愛知県弥富市の国道ではきのう16日(2017年10月)午前1時45分ごろ、トラックと乗用車が車線変更をめぐってトラブルを起こし、双方が車から降りて取っ組み合いになっているところ、後ろから来た車にはねられた。トラックの運転手は軽傷だったが、乗用車の男性は3メートル飛ばされ重傷を負った。
警察庁によると、去年(2016年)1年間の「あおり運転」の件数は7625件。だが、交通事故を専門に扱う弁護士は「実際に事故が起きるか、映像などの物証がなければ摘発が難しい」と指摘し、実際にはもっと多いとみている。
司会の羽鳥慎一「今年の(2017年)6月の東名高速で夫婦が亡くなった事故も、その前に交通トラブルがありました」
菅野朋子(弁護士)「車の運転に性格が出るといいますが、車のトラブルでケンカになったり傷害事件になったりすることもよくあります。運転している精神状態のところから見直さなければ、と思いますね」