安土城の『城下町』で「植木鉢が消えるミステリー」がようやく解決 容疑者は元新聞配達員

全国の工務店を掲載し、最も多くの地域密着型工務店を紹介しています

   織田信長が築いた安土城の『城下町』、滋賀・近江八幡市安土町の住宅街で、咲き誇る花の植木鉢ばかりを次々と盗んでいた男が先週11日(2017年10月)、窃盗容疑で警察に逮捕された。

   実は、この男が盗みを始めたのは10年ほど前から。「植木鉢が消える街」と話題になったものの、高価なものでないという理由で被害届けを出されなかった。リポーターの平野早苗がのんびりとした穏やかな町を訪れ一部始終を取材した。

   逮捕された男は、町内に住む元新聞配達員の男 (76)。「盗んだ鉢は自宅に合う。花が好きで10年ぐらい前から盗んでいた」と供述しているという。

1日1個見ごろの花盗まれた家も

   決め手になったのは被害の多かった老舗の布団店が設置した防犯カメラだった。辻貴史社長によると、「今年だけで10個以上盗まれ、6月には1日1個のペースで、それも花が見ごろの時期になると盗まれた」という。

   そこで防犯カメラを調べると、こんな映像が映っていた。

   6月21日午前3時45分ごろ、雨が降る中、雨合羽を着た人物が自転車で店の前にやってきた。人が来ないか警戒するように店の前をグルグル回ったあと自転車を降り、玄関先にあった花が咲いている植木鉢を抱えて自転車の荷台に載せ走り去った。

   容疑者の逮捕容疑は、時価7000円相当のこの植木鉢を一つ盗んだ疑い。『ワタセ』と布団店の名前が書かれた鉢が容疑者の自宅で見つかったのが決め手だった。

   容疑者は、今年の夏40年間勤めた新聞配達をやめた。元同僚によると、勤務ぶりは真面目だったという。ところが、植木鉢を盗んだ先は容疑者の自宅から半径500メートル以内の家ばかり。鉢植えが日々増えていくのに、よく周囲が気付かなかったものだが、容疑者は、自治会で地域の安全・安心を守る防犯・防災担当を務めていたという。しかも平野リポーターによると、「自宅の庭には盗んできたとみられる植木鉢が散乱し58個もあった」という。

   小倉智昭キャスターは「雨の日でも新聞配達しますから気にならなかったんですかね~。大きな犯罪ではないですが、被害届が出ないしやめられなかったんですかね」と嘆いた。

文   モンブラン
姉妹サイト