衆院選が今日10日(2017年10月)公示を迎え、「自民・公明」「希望・日本維新」「立憲民主・共産・社民」の三つ巴による激戦がスタートした。焦点は小池百合子代表の率いる希望がどこまで自民の票を取り込むことができるか、迎え撃つ自民がそれをどこまで阻止できるか。
番組では10日朝から昼にかけて、東京・池袋駅で第一声の演説を行う小池代表と自民の小泉進次郎筆頭副幹事長によるいきなりのバトルに注目した。
小池代表は午前10時から池袋駅西口で、対する小泉筆頭副幹事長は希望の風を吹き飛ばすかのように正午から池袋駅東口でそれぞれ第一声をあげた。
ゲスト出演した政治アナリストの伊藤敦夫によると、自民には次のような戦略があるという。
「役割分担で決めている。安倍さんは小池さんとの直接対決は避け淡々と政策を訴え、一方で小池対策、攻撃は小泉さんに任せる。聞いた話では、小泉さんの選挙日程は今のところまっ白。相手がどう出るかによって決めていく戦略のようです」
伊藤は、その裏には次のような計算も働いているとみる。「小池さんは今まで『おじさんたち』からのイジメに敢然と立ち向かうことで支持を集めてきた。今回はイジメ側に回ってしまい、勢いが低下している。小泉さんは『おじさん』ではないのでイジメと映らない。そこを計算して役割分担していると思う」。
公示締め切り直前に何起きる?
一方、コメンテーターの安田洋祐(経済学者)が今年のノーベル経済学賞は、心理学と経済学の融合された構造経済の分野で米シカゴ大のリチャード・セイラー教授の受賞が決まったことに引っ掛けてこんなことを。
「その有力な考え方で『ピークエンドの法則』があります。一番盛り上がったピークの部分と最後の部分がどうだったかで、人々が受ける印象が変わるということ。
今回おそらくクライマックスは希望の立ち上げに民進党が合流したこと。エンドはおそらく公示締め切り直前に何が起きるか。そこ次第で有権者の印象がガラッと変わると思う」
そこでキャスターの小倉が「大きなサプライズはあると思いますか?」。
これに伊藤は「まあ、今日の午後5時が締め切りですから。今回大勝負を賭けた小池さんが女性初の総理の目標を持っているとすれば、僕は最初で最後のチャンスと思う。だとすればまだ残っている」。