世界最高峰の卓球プロリーグ「中国スーパーリーグ」に、日本人選手が参加できなくなった。出場するにはリーグに参加している10チームのいずれかと契約する必要があり、日本からは平野美宇、石川佳純、丹羽考希の3選手が参加する予定だった。
日本卓球協会によると、平野が参加する予定だったチームから「資金不足」を理由に断りの電話があったという。他のチームも外国人選手の参加を受け入れる予定はないとしている。
スーパーリーグには福原愛が2005年から4シーズン参加したほか、水谷隼なども参加しており、日本選手の実力強化の場となっていた。平野も昨年(2016年)10月からのリーグに参加し、中国の有力選手と対戦することで力をつけた。
「ライバルと認められ誇り」本人はサバサバ
日本選手の参加拒否の背景には、今年のアジア選手権で平野が中国選手を次々と破って優勝したことがあるらしい。中国には「平野ショック」と呼ぶほどの衝撃だったのだ。日本卓球協会の宮崎義仁強化本部長は「日本人選手の急成長で、中国側がライバルとして警戒している」と話す。
JOCアカデミーでトレーニング中の平野に母・真理子さんが心配して電話を入れたが、平野は「スーパーリーグに参加できないなら他の方法でやるっきゃない。日本人選手がライバルとして認められたということを誇りに思っている」とサバサバしたものだったという。
コメンテーターの菊地幸夫弁護士「もともと、ある国のリーグに外国人が参加するかどうかは、その国の裁量に任されることですよね。こういうこともあるだろうと、割り切ってほしい」
司会の加藤浩次「日本選手が中国にいかないということは、中国選手の情報を取れないということでもあるが、中国側にとっても日本選手の情報を取れないということ。伸び率では日本選手のほうが上なので大丈夫ですよ」