総選挙の公示まであと5日、「立憲民主党に風が吹いてきました」と司会の羽鳥慎一がある数字の急伸ぶりを伝えた。枝野幸男氏が3日前の結党会見後すぐに立ち上げた公式ツイッターだ。フォロアー数が5日(2017年10月)朝の段階で11万5000人を超え、これまでトップだった自民党の11万2000人を上回った。希望の党は3900人だ。
きのう4日に枝野氏がJR中野駅前で行った街頭演説には若者や主婦らがぎっしり詰めかけた。「1週間前には新党をつくるとは考えてもいませんでした。ためらいも不安もありました」と語る枝野代表に声援が送られ、「えだのん がんばれ」のプラカードまで飛び出した。同じ日に事実上の民進党解党から初めて地元・京都入りした前原誠司代表が「帰れ、帰れ」の罵声と批判を浴びたのとは正反対だった。
判官びいきで応援する人いる
政治評論家の田崎史郎氏は「立憲民主党は日本人の心を動かす部分がある。判官びいきで、小池さんにいじめられながらも頑張る印象を与えた」と見る。
高木美保(タレント)「立憲とつけてくれたのでわかりやすくなって、素人は助かります」
その立憲民主党は100人程度の擁立を予定するという。
これには共産党が反応し、東京の小選挙区で候補者の一部取り下げを発表した。そのぶん野党支持票が立憲民主党に集まると見込まれる。ただ、これまで民進党を支援してきた連合が共産党との共闘に反対しており、全面的な提携とまではいきそうもない。
細川隆三(テレビ朝日政治部デスク)「共産党が共闘というほど連合組合員にとまどいが広がる」
そこは複雑だが、民進党解党で追い込まれながらも「負けるものか」という反骨精神と信念を曲げない立憲民主党に共感が広がった。この勢いはけっこう強いかもしれない。