ようやく出た「希望の党」の第1次公認 候補者擁立に露骨に「しがらみ」

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   衆院選公示まであと1週間と迫る中で「希望の党」が第1次公認候補者192人を発表した。

   同党の若狭勝衆院議員によると、「第2、第3公認候補者を含め最終的には衆院過半数の233人を超える数になるのではないか。今後の政権交代を目指すのに十分可能な状況になってきた」と自信のほどを見せた。

   しかしそれは当選した場合のこと。番組では、都議選で小池旋風が吹き荒れたような状況が今回の国政選挙で再び起きるかどうか追った。

   第1次公認候補者192人のうち、これまで憲法改正反対を主張していた民進党出身者が110人もいた。節操は二の次、勝ち馬に乗るのが上策と見たのだろう。

   192人の振り分けを見ると、まず、大阪維新の会との棲み分けで大阪での公認候者はゼロ。都議選で協力関係にあった公明党が擁立する選挙区には対立候補を立てない。

   さらに小池都知事とはかねてから盟友関係にある自民党の大物の石破茂元幹事長、野田聖子総務相、二階俊博幹事長の選挙区には現時点で公認候補を立てていない。一方、都議選や森友学園問題で話題に上った石原伸晃、下村博文、荻生田光一議員らには刺客を立てている。

   一方、民進党から無所属で立候補を表明している野田義彦前首相や岡田克也元代表の選挙区では擁立を見送っている。いずれも、これまでの関係を断ち切れない『しがらみ選挙』が目立つ。

   結局、票田を刈り取るターゲットとなるのは、自民党票と枝野幸男代表代行が立ち上げた立憲民主党をはじめとする野党票。とくに自民党票を奪取しないと政権政党に近づくことはできない。『しがらみ選挙』でそれができるのかどうか。

「都民ファーストの会」ぐらつく

   ところが「希望の党」は、小池都知事の足元の「都民ファーストの会」でもぐらつき始めた。

   昨年1月の都知事初登庁の際に真っ先に出迎えた「都民ファーストの会」の上田玲子都議と音喜多駿良都議が5日(2017年10月)の議会閉会後に離党届を出すことを検討中という。その理由を次のように話す。

   「発言を制限するなど『都民ファーストの会』の運営がブラックボックスになっている。国政政局に巻き込まれたくない」(上田都議)。

   「今回の衆院選で東京のしかるべき選挙区から出てほしいと何度もオファーがあった。選挙目当ての寄せ集めの党である政権政党から出ることは受け入れがたいと断った」(音喜多都議)

   さらに尾を引いているのが、小池都知事の都知事としての去就。小池都知事は「100%衆院選には出ません」と強く否定する。小倉キャスターも「東京都のことをもっとやって欲しいというのが大方の声」と見る。

   しかしゲスト出演した柿崎明二(共同通信論説委員)は「僕もそう思う。ただ出ると思う。政権選択を目指すならその人は出なきゃいけないんです。小池さんが今、この人に入れてくださいというのなら出馬予想はゼロ%にしますが、それを言わない」。

   これには小倉キャスターが「100%ありませんと言っておいて立候補したら、やっぱり嘘つきなんだと思われる」。出るも地獄、出ないのも地獄か...。

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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