希望の党が総選挙の第一次公認名簿192人を発表した。「リストからわかる小池代表の意図を探ります」と水卜麻実アナが伝える立候補予定者は民進党出身110人をはじめ自民党、自由党や希望の塾からの寄り合い所帯。「政権交代をめざすことが可能になった」(若狭勝氏)というが、擁立するかしないかの色分けから思惑が透けて見える。
民進党から無所属で出馬する岡田元代表や野田元首相には対立候補を立てず、新しく立憲民主党をつくった枝野幸男氏らには対抗馬を擁立して、対決姿勢というよりも露骨なまでの圧力をかける。それで自民党が有利になってもやるというのでは、本気で政権交代をめざすのかが問われそうだ。
民進党からの鞍替え組には「踏み絵」
民進党から希望の党へ鞍替え組には安保関連法容認や改憲をめざすなどの政策協定書にサインを求める。そうしなければ公認しないのだから、一種の踏み絵だ。「文言はゆるめたが、さまざまな条件付けや資金提供を求められるなどで、合わないなと迷う人もいる」と橋本五郎・読売新聞特別編集委員は話す。
司会の加藤浩次「これで選挙後、うまくいくのかな」
宮崎哲弥(評論家)「水面下では希望の党と立憲民主党で切り崩しあいが始まっている」
立憲民主党はきのう3日(2017年10月)、政党設立を届け出た。民進党からの結党メンバーは6人。関係者は「参加者は増えて、少なくとも15人にはなる」という。
希望の党はこのほか、東京で公明党の重鎮や小池氏と親しい自民党候補がいる選挙区には対立候補を立てない。一つには公明党が力を持つ都議会への配慮だろうが、小池氏に近いからというのでは「しがらみと思えるなあ」(司会の加藤)とつい言いたくもなる。
政策協定書には、小池氏が強調していた「原発ゼロ」も入っていない。なんだか「あれれ?」とつき始めた疑問符に、小池氏はしっかり答える責任があるだろう。