「私は出馬しない」。希望の党の代表、小池百合子東京都知事がきのう2日(2017年10月)、はっきりとそう述べ、けさ3日の読売新聞も1面トップで載せた。同時に「政権交代を目指す」と宣言した。では、政権交代が実現したとき、首相は誰にするのか。側近には「テレビに出るな」と苦言を呈したという話がもれるなど、希望の党の内部でもまだまだ揺れているようだ。
きのう小池代表は候補者擁立の規模について「比例を含めて過半数(233人)に届く候補者を立てたい」と語り、今回の選挙では「チャレンジャーでございますので(政権交代を)目指します」と明言した。
自身の衆院選出馬の可能性については「私は出ない」と言い切り、「国政に24年間もいて、あれほど時間ばかりかかって何もできないところに戻るつもりはない」と説明した。
批判意識し都知事にとどまるか
政治評論家の田崎史郎氏は「小池さんのきのうの発言は5社に対しても、同じ言い方をしています。ここまではっきり言ったので、もう、ほぼ出ないと思います」とみる。その理由として「各社の世論調査で都知事をなぜやめるのか、という批判が多かった。また、いま自分が出馬しても、過半数を取るのが非常に難しい。首相になれないなら、都知事をした方がいいと計算したのではないか」
司会の羽鳥慎一「小池さんが、ある側近に苦言を呈したといわれています。それは弱気な発言をした若狭勝さんです」。若狭氏はおととい(2017年10月1日)のTV番組で「次の次に確実に政権交代ができるなら、今回、小池代表が選挙に出なくてもかまわない」と話し、政権交代のハードルが高いことや、小池氏が出馬しない方向を示唆したものだった。
小池さんはきのう2日、直ちにそれを打ち消すように「今回の選挙で政権交代を目指す」と述べた。
羽鳥「ある民進党の関係者によると、小池さんは若狭さんに『もうテレビに出るな』と言ったそうです』
菅野朋子(弁護士)「私も驚きました。これは小池さんが怒るだろうと思いました」
玉川徹(テレビ朝日解説委員)「(若狭さんは)ポロっと本音が出たのではないか」
田﨑「若狭さんまだ国会議員になって3年に満たない。政治家としてまだまだ未熟です」
その人が希望の党の幹事長のような役割をしているわけだが、突然リセットさせるなど、なかなか大変なようだ。
一ツ石