「粉ミルク」といえば赤ちゃん専用。母乳を補う救世主。お世話になった人、数知れずだろうが、これがいま、大人にも人気で、乳業品メーカーだけでなく薬品メーカーも参入しているという。むろん中身は赤ちゃん用とは違うらしいが、一体なぜ?
「プラチナミルク」「ミルク生活」「大人のミルク」----呼び名は様々だが、いずれも大人用の粉ミルク。中には「ポタージュ」だの「抹茶ミルク」だのと、テイストや美容効果をうたうものもある。新商品が続々なのだ。
SNSでも「気になる」「飲んでみたい」とか、「大人用の哺乳瓶は?」などとふざけた書き込みまである。ドラッグストアでは、「売れ行きもいい。30代から70代まで幅広い」という。
で、味は? 「スッキリ」のスタッフが試して見ると、「ちょっと甘いですが、飲みやすいです」
内容は大人向き
開発した雪印ビーンスタークの説明では、調査で、赤ちゃん用の粉ミルクを「健康のために」飲んでいるという消費者からの情報があり、開発に踏み切ったのだという。ただし、内容を大人向けに変えた。
どう違うかというと、たんぱく質を多くして、脂質を抑えている。さらに大人が不足しがちなビタミン、ミネラルを強化しているのだと。赤ちゃん用は脂質が多くカロリーも高い。大人が取ると、栄養過多になるからだそうだ。用は栄養バランスを調整したということ。
松嶋尚美(タレント)「食欲のない時に、試そかな。栄養とるのに」(笑)
坂口孝則(経営評論家)「マーケティングでいうところの、消費者を変える『スイッチング』で、オムツを高齢者にもというのと同じ。面白いのは、医療費の削減にもつながる」
加藤浩次(司会)「ど、どう?」
坂口「脂質を抑えて、重要なミネラルを提供するということで。またたまたまかもしれないけど、ネーミングもうまく合致したんでしょうね」
こういう話は、テレビではあまり出ないもの。ネットや口コミで伝わる方が強いと思っていたが、テレビに出れば、やっぱり効果はあるだろうな。