新党「希望の党」が今日(2017年9月27日)午前、結党の会見を行った。代表の小池百合子・東京都知事以下、国会議員14人が顔を揃えた。「スッキリ!」はこれをニュース速報で伝えた。明日(28日)の解散とそれに続く総選挙で、「台風の目」を目指す意欲は満々だ。
小池代表は、「しがらみのない政治、大胆な改革を築いていく新しい政治。日本をリセットするために、希望の党を立ち上げます」と言った。これに、若狭勝衆院議員をはじめ、民進、自民などを離党した議員14人が並び、それぞれに決意を表明した。
注目の小池氏は「あくまでも知事として、この戦いに臨む」と、語ったが、党の顔として先頭を切るのは間違いない。それが国政規模でどこまで通用するか。これがなかなか読みにくい。
各党との関係わかりにくい
岩井奉信・日大教授は、「希望の党と各党との構図がわかりにくい」という。理由の一つは、公明党との関係だ。公明党は、国政では自民との連立を維持する一方で、都議会では自民と決別。小池氏の「都民ファースト」と連携している。
岩井氏は「小池氏が国政には出ない、という約束があったといわれる」といった。それはクリアされたわけだが、「都議選でも、小池さんが代表になったら(『都民ファースト』への)支持がどんと伸びた」という。本人もわかっているということだろう。
都議選では、都民ファーストと公明とは候補者調整をした。それを衆院選でもやるという。その典型が東京12区で、ここは公明党の元代表・太田昭宏氏の選挙区。希望の党は候補者を立てないという。
司会の加藤浩次が「それって、おかしくないですか」
岩井氏「それが政治の世界。大人の対応みたいなものが、あちこちで見られると思う」
加藤「小池さんは改憲論者?」
岩井氏「そう。保守でもあります」
一方自民党との関係は微妙だ。小池氏は最初の安倍内閣の閣僚だったし、解散を明かした会見で、「希望の党」の結党を聞かれた安倍首相も、「基本理念は同じ」と強く反応はしなかった。岩井氏は「憲法改正については、同じだろう」という。
しかし、選挙となれば、戦いだ。自民党からも、「小池さんの候補と戦うのは厳しい」(平沢勝栄氏)、「厳しい。09年の政権交代選挙、あれ以来の逆風選挙になる」(小泉進次郎氏)といった声があがる。
他の野党との連携では、小池氏が昨夜、民進党の前原代表と極秘会談したこともわかった。民進党は自由党との接近が言われる。一方共産党も、「反安倍の選挙協力」には前向きだ。
みんな「勝ち馬」に乗りたい。希望の党は来月2日にも一次公認を発表の予定という。最終的は100人規模とも見られている。