自民と「希望の党」の政策に違いはあるのか!? 消費税値上げ、憲法改正、原発でチェック

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   安倍首相が25日(2017年9月)夕、臨時国会の冒頭で衆院を解散すると表明。その3時間前に小池都知事が東京都庁で緊急記者会見し、「『希望の党』とし、私自身がリセットして立ち上げ、直接絡んでいきます」と驚きの発言をした。

   混乱する野党の間隙を縫い解散で過半数を取るには今が絶好の時期――安倍首相のそんな思惑が一変、自民党vs小池新党の構図に流れが変わるかもしれない瞬間だった。

   そこで「モーニングショー」では、安倍政権と曖昧さはあるものの新党の代表になった小池都知事の政策の違いに注目した。

   安倍首相は、野党が「大義なき解散」と批判した解散の理由について「消費税率10%(2019年10月)引き上げる際の増税分の使い道を、少子高齢化対策として幼児教育の無償化などに変更したことを挙げた。

   しかし、小池代表は「大義はあとからついてくる」と皮肉った後、「実感が伴わない景気回復に水を差す恐れがある。成長戦略も十分でない」と消費税引き上げそのものに慎重な考えを示した。

   安倍首相宿願の憲法改正についても小池代表は「憲法論議を避けてはいけない」と賛同しつつも「9条だけに絞った議論でいいのか」と、内容について違いを示した。

「原発ゼロ」と小池代表

   際立ったのは原発問題。原発再稼働に前向きな安倍首相に対し、小池代表は「原発ゼロの社会を目指す」と明言した。しかも、この日原発ゼロを提唱する小泉純一郎元首相と会談するなど立ち位置を鮮明にしたあたりは見事な政治手腕といえそうだ。

   これに対し、記者から「希望の党」の感想を聞かれた安倍首相は「強力なライバルが登場したわけですからフェアに切磋琢磨していきたい」と大人の反応で応じた。

   番組にゲスト出演した自民党よりの田崎史郎氏(政治評論家)は「総理は小池さんを好きじゃないというか、本当は嫌いなんですよ。ただお互いに利用価値はあるんですね。小池さんの方も本当に好きな人っていないと思います。誰も信用していないのではないか」と辛口の批評。

   しかし小池代表は都議選で示されたように選挙は上手いし、何より女性の支持者が誰よりも多い。衆院選でも小池旋風が吹き荒れるのか。10月10日公示、22日投開票だ。

文   モンブラン
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