稀勢の里このまま引退?稽古場でもすり足と四股だけ
ところで、稀勢の里という横綱がいたことを覚えておいでだろうか。久しぶりの日本人横綱だと持て囃されたが、夏場所を途中休場したまま、年内、土俵に姿を現すことはないようだと、アサヒ芸能が報じている。
稀勢の里の相撲は左腕でおっつけて差すから、痛めた左上腕周りのけがは致命傷だという。このままでは無敵の横綱といわれた貴乃花が足のけがで7場所休んで、以来優勝することなく引退したケースの二の舞になりかねない。<「回復のメドが立っていないほど症状が悪い」(相撲ジャーナリストの中澤潔)>という見方まである。
現在は部屋の稽古場に姿を見せることもあるが、ぶつかり稽古はできずに、一人で黙々とすり足、四股を踏んでいるという。完治するまで半年でも1年でも休めばいいという向きもあるが、「横綱は勝つことに意義がある」(元小結の三杉里)のだ。
白鵬に衰えが見え、他の横綱も引退の二文字が見えている今、稀勢の里に対する期待が大きいだけに、本人も苦しいだろう。