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稀勢の里このまま引退?稽古場でもすり足と四股だけ

   ところで、稀勢の里という横綱がいたことを覚えておいでだろうか。久しぶりの日本人横綱だと持て囃されたが、夏場所を途中休場したまま、年内、土俵に姿を現すことはないようだと、アサヒ芸能が報じている。

   稀勢の里の相撲は左腕でおっつけて差すから、痛めた左上腕周りのけがは致命傷だという。このままでは無敵の横綱といわれた貴乃花が足のけがで7場所休んで、以来優勝することなく引退したケースの二の舞になりかねない。<「回復のメドが立っていないほど症状が悪い」(相撲ジャーナリストの中澤潔)>という見方まである。

   現在は部屋の稽古場に姿を見せることもあるが、ぶつかり稽古はできずに、一人で黙々とすり足、四股を踏んでいるという。完治するまで半年でも1年でも休めばいいという向きもあるが、「横綱は勝つことに意義がある」(元小結の三杉里)のだ。

   白鵬に衰えが見え、他の横綱も引退の二文字が見えている今、稀勢の里に対する期待が大きいだけに、本人も苦しいだろう。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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