安倍首相が21日(2017年9月)未明(日本時間)、国連総会の一般討論で演説し、北朝鮮を「史上最も確信的破壊者」と名指しするなど、演説時間のほとんどを北朝鮮への痛烈な批判に費やした。
演説は、前日のトランプ米大統領の演説に呼応した形で北朝鮮への批判に終始した。それによると...。
「対話は、北朝鮮にとって我々を欺き時間を稼ぐため、むしろ最良の手段だった。北朝鮮にすべての核・弾道ミサイル計画を完全な検証可能な、かつ不可逆的な方法で放棄させなければなりません。そのために必要なのは対話ではなく圧力です」
「我々が営々と続けてきた軍縮の努力を北朝鮮は一笑に付そうとしている。(核)不拡散体制は、その歴史上最も確信的な破壊者によって深刻な打撃を受けようとしている。このたびの危機は、独裁者のだれかれが大量破壊兵器を手に入れようとする度、われわれがくぐってきたものと質において次元の異なるものです。北朝鮮の核兵器は水爆になったか、なろうとしている。その運搬手段は早晩、ICBMになるだろう」
「冷戦が終わって二十有余年、我々はこの間、どこの独裁者にここまで放恣にさせたでしょう。北にだけは結果として許してしまった。それは我々の目の前の現実です。北朝鮮の挑発を止めることができるかどうかは国際社会の連帯にかかっている。残された時間は多くありません」
北朝鮮は「犬が吠えているに過ぎない」
日米首脳による厳しい北朝鮮への批判に北朝鮮側はどう受け止めるか注目されるが、国連に出席した北朝鮮の李容浩(リ・ヨンホ)外相はトランプ大統領の演説に対し、自国語で「犬が吠えているに過ぎない。我々を怯えさせるなんて無謀な夢だ」と反論した。明確に伝えたかったのか、通訳がその場で英語に翻訳したという。
タレントの高木美保は「ここまで言わざるを得ないのかなという気がしてくる。この後(北朝鮮が)どういうふうに出てくるのか。無謀なことでなく話をしようかとなればいいのですが...」と訝った。
「ロケットマン」と揶揄され、さらに「史上最も確信的な破壊者」と名指しされた金正恩委員長、若さのあまり暴発しなければいいのだが...。