「このハゲー」「違うだろう!」などの暴言発覚後にずっと雲隠れしていた豊田真由子・衆院議員(42)=埼玉4区・自民党に離党届=がきのう18日(2017年9月)、ようやく記者会見を開いた。97分間に及ぶ会見は、謝罪を繰り返す一方で言い訳に終始した。涙をこらえて顔をゆがませる場面や、あははと笑うシーン、暴言暴行を報じた週刊新潮には強気に反論することもあった。
豊田議員は、黒いスーツに国会議員バッジをつけて現れ、会場となった埼玉県新座市のホテルに入るまでに18回お辞儀、支援者説明会を終えて臨んだ記者会見でも冒頭2分間立ったままの沈黙の後に7秒間お辞儀をした。
暴言を自分の声と認め「睡眠時間2時間の激務に支持者への連絡トラブルもあり、苦情と怒りからパニックになっていた」と語った。16年連れそう夫を引き合いに出し「暴言は夫もびっくりするぐらいで日常的なものではない」「夫もそういうところ(ハゲ)があり、そんな夫が大好き」と言い訳に使った。
「大けがさせていない」と主張
暴行の有無については「大変な乱暴で大けがをさせたことはない」と主張。自分を「非力な女」だとも述べた。総選挙に対しては「恥をさらしながら、もう一度働かせて」と、議員をつづける意欲を示していた。
会見を伝え聞いた元秘書は「自分に都合よくごまかし、反省は感じられない」と批判。他の元秘書や元運転手は「もともと二面性があり、今回は表の方でつっぱっていた」「有権者に接する時の対応に一番近い」「弁解ばかりで、政治家の言葉には聞こえない」という。
会場にいた山中章子リポーターは「会見は45分遅れましたが、待っていると『いまメイクをしています』のアナウンスがありました。スタッフとコミュニケーションがとれていないのではないか」と感じたそうだ。政治ジャーナリストの細川弥生さんは「自分のスタッフをきちんと雇えていない。ハプニング的に怒ったというよりそういう性格で、議員以前に社会人としてどうなのか」と疑問を投げた。
司会の小倉智昭「側近がいないのでは。対応の仕方がまちがっている」