人気漫画の最新作を発売前にネットに公開する、いわゆる「ネタバレサイト」で初の逮捕者が出た。沖縄県の上原暢容疑者(30)ら男女5人で、逮捕したのが熊本、秋田、鳥取県警の合同捜査本部、容疑は著作権法違反だ。
熊本県警によると、被害にあったのは、「ワンピース」や「東京喰種」などの人気漫画。容疑者は、漫画の画像データを発売日前に入手して、サイトに掲載していた。
先行発売された雑誌からスキャン
その手口は......上原容疑者が、知人に頼んで、東京の書店など一部で先行発売される雑誌を入手して、画像をスキャン。データ化した画像を、上原容疑者に送る、というものだった。スキャンは手間だが、それ以外はメールの送信とコピペで済む。最後は上原容疑者が、「ネタバレサイト」に載せていた。
しかし、その実入りは大変なもので、今回逮捕されたのは、「ネタバレサイト」の2大グループに関わっていた5人だが、広告収入は合わせて3億7000万円余にのぼると見られている。
国内向けの「ネタバレサイト」運営者の逮捕は初めてで、上原容疑者は「間違いない」と容疑を認めているという。
「ネタバレ」された雑誌の出版元である集英社は、「著作者が心血を注いで作り上げた作品を、不適切な形で公開し、収益を上げていたことには、強い憤りを覚えます。今回の逮捕が、後を絶たない出版物の海賊行為・不正使用への警告となることを願っております」とコメントした。
藤井恒久アナ「発売前の作品を違法にネットにあげる。これで初めて逮捕者が出ました」
宇野常寛(評論家)「コミックだから、取り締まる以外ないと思う。しかし、読んでる側も、読めればいいや、じゃなくて、作家や出版社を支えるためにお金を落とすんだという意識を持たないといけない」
司会の加藤浩次「そうなると、このサイトに触れないと......」
宇野「見ないことが一番。見たら10万冊買うとか......(笑)」
加藤「見ちゃダメ」