気の早い話だが、来年(2018年)の年賀はがきに通常よりも5円安い広告付き年賀はがき(1枚47円)が登場する。番組『ショーアップ』のコーナーで野上慎平アナが「お得づくしの広告付き年賀はがき」と伝えた。
企業や自治体が広告主になって14種類、30万枚が一部地域の郵便局で11月1日(2017年)から限定販売されるという。いったい何が「お得づくし」なのか?
持参すると宿泊料500円引きに
広告主に決まったアパホテルの例でみると、宛名を書くはがき表面の左肩にアパホテルの元谷芙美子社長の顔写真(カラー)。はがき下部には、年賀はがきを持参するとアパホテル宿泊料を500円引きにするという広告が載っている。
発売する日本郵便の横山邦夫社長は「年賀の文化を若い世代を含めて訴求させていくのが我々の社会的使命だ」と気負った言い方をしていたが、メールに押され年々減少傾向にある年賀はがきに歯止めをかける救世主になるのかどうか?
番組が聞いた街の声は「値段も抑えられるし、面白くて話題になりそう。いいかなと思う」(20代女性)、「お正月感が無くなりますね」(40代男性)、「あえて選ばないかも、シンプルの方がいいかな」(30代女性)と意見はまちまち。
コメンテーターの玉川徹(テレビ朝日解説委員)「送る方は選べるけど、元旦早々、送られる方は選べないわけですよ...」。一方、高木美保(タレント)は「若い世代はメールで済ます。これくらいインパクトがないと年賀状に向かない」。
むしろ心配は、広告が入るために表面全体のスペースが狭くなること。とくに差出人の住所、氏名を書くスペースが狭く、裏面に書かざるを得なくなりそう。表面だけ見て「なんだ広告か!」と裏面を見ないうっかり者も出てきそうだ。