警察官の前で白い粉の入った袋を落として猛ダッシュで逃げる、覚せい剤かと思った警察官が慌てて追いかける、ところが袋に入っていたのは砂糖だった――こんな動画がユーチューブにアップされた。実は視聴者獲得を狙ったドッキリ風のいたずらで、「やりすぎ」「何がおもしろいのか」「バカのやることはわからない」と物議をかもしている。
先月(2017年8月)30日、福井駅前に 黒いタンクトップ姿の男が訪れ、何かをたずねる振りをして警察官を表の路上に連れ出し、そこでポケットからスマホを取り出しながら小さな袋をうっかり落としたように見せかけた。逃げ出した男を警察官もダッシュして追い、通りかかったサラリーマン2人までが追跡。100メートル以上走った所で男を確保した時には、他の警察官やパトカーも集まって、あたりは一時騒然とした。
目撃した女性は「男はごめんなさい、ごめんなさいと言っていた。パトカーが何台も来た」という。この模様が初めから撮影されていてユーチューブに流され、男は自身のブログに「久しぶりに視聴回数がガンガン上がっています」といい気になって投稿していた。
偽計業務妨害罪の疑い
「ビビット」は男に連絡したが、返信はない。三輪記子弁護士によると、男は人を欺く偽計業務妨害罪に問われ、撮影した人物も共犯の可能性がある。
司会の国分太一「本人は楽しいのかもしれないが、ルールが必要です」
堀尾正明アナ「おもしろくもなんともない。なんとかならないものか」
キャスターの真矢ミキ「本当に情けない」
和田明日香(食育インストラクター)「びっくりお馬鹿さんですね。こういうのがおもしろいと子供たちが誤解しないように育てるしかありません」
福井県警は「事案はあったが、コメントは差し控えたい」としている。こんなあいまいなことを言っていないで逮捕してきちんと罪に問わないと、くだらない悪質行為が繰り返される。とまどっている場合ではない。これは犯罪なのだ。