北朝鮮が新たな核やICBMの実験を準備 米国と韓国は軍事的対応の強化で一致

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   韓国の諜報機関、国家情報院によると、北朝鮮でICBM(大陸間弾道ミサイル)と核実験の新たな兆候があるという。

   ICBMは、米大陸をターゲットにした『火星14』をロフテッド軌道ではなく、通常の軌道で打ち上げる実験を目指しているとみられている。

   一方、核実験はすでに準備を完了しているという。実験場所である北東部の豊渓里は、3日(2017年9月)の実験で使用した2番目の坑道が陥没した可能性があり、3番目の坑道を使う準備がすでに整ったという。

時期は9月9日か10月10日

   実験時期はいずれも9月9日の建国記念日か、または10月10日の朝鮮労働党創設記念日あたりとみられている。

   スタジオでは、玉川徹(テレビ朝日解説委員)が「もはや、いつやるかの問題よりも兵器としてどのくらい完成度が高まっているかが問題だ」と話す。

   その精度について元自衛官隊司令官の香田洋三氏は「火星14はロフテッド軌道しかやっていないので兵器としての性能は確認されていない。8000キロ、1万キロを飛ぶということをアメリカに見せつけることが狙い。軍事上の必要から近いうちにやるだろう」。

   むしろ日本にとっては、北朝鮮が次の手をいつ実施するかの時期に意味がありそうだ。韓国の宋永武国防相が国会の国防委員会に報告したところによると、「米国とは対話よりも軍事的対応を強化することで一致していた」といい、強化策として米国の原子力空母や戦略爆撃機『B-1B』を展開。韓国軍は12月1日付けで金正恩委員長を抹殺する斬首部隊を創設する予定という。

   しかも、春名幹男氏(国際ジャーナリスト)は「かつて米軍が韓国で800発の核兵器を配備していた。1991年にブッシュ大統領(父)時代に撤去したが、宋国防相が最近になって再配備を言い始めている。ただ米国では安全性に問題があるとの懸念をもっており、簡単にはいかない」と指摘する。

   香田元司令官は「韓国独自のプロパガンダで、北への揺さぶり」と見ているが、北朝鮮の次の一手や国連が決める制裁強化への中国の対応次第では、米軍が軍事行動に出る可能性は否定できない。

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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