3日(2017年9月)行われた北朝鮮の6回目の核実験をめぐって、国連安保理の緊急会合が日本時間の昨日(4日)午後11時すぎから開かれた。ここでアメリカのヘイリー大使と日本の別所大使は、「これまでの制裁では不十分だ」として、北への石油の輸出禁止を求めた。
ヘイリー大使は、「外交手段は尽きた。もっとも強い手段で北朝鮮に対抗すべきだ」と述べた。しかし、中国とロシアは依然として「対話による解決」を主張。米は来週月曜日(11日)に追加制裁決議案の採決を求めているが、結果はまだ見えていない。
当の北朝鮮は、日曜日の核実験に続いて、大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射や7回目の核実験の可能性が取りざたされている。これに対する各国の反応は様々だ。
韓国では昨日(4日)、国防相が、「金正恩斬首作戦(暗殺)部隊」を12月までに創設して、来年末には作戦行動に入れると発言した。ミサイルと核の脅威があるというのに、なんとも悠長な話。
一方、米韓合同軍事演習では、弾道ミサイルの打ち上げ実験をして、北の核実験場、豊渓里(プンゲリ)まで届くことを示した。また、戦闘機には空対地ミサイルを搭載して、対応能力を誇示した。
米のトランプ大統領は、記者から「攻撃はあるのか」と聞かれ、「そのうちわかる」と答えた。マティス国防長官は、「北の全滅は望んでいないが、多くの軍事的選択肢がある」といっている。選択肢とは? ある専門家は、「軍事演習に、空母とB1爆撃機を参加させる」という。え、軍事的って、演習も含めるの?
9日にまたミサイル発射か?
加藤浩次「次のミサイル発射はありますか?」
澤田哲生・東工大助教は「飛ばします。建国記念日の9日までに。ただ、今回は固体燃料ではないか」という。これはまだ飛ばしたことがない「火星13型」で、3段式で射程は1万km。これだと米の西海岸は当然、ニューヨーク、ワシントンにも迫る。
北は今年だけで14回ミサイルを発射している。うち7月の「火星14型」2回と、8月29日に日本を飛び越えた「火星12型」が大きな意味を持つ。
加藤「アメリカのレッドラインに触れるのか」
ロバート・キャンベル「レッドラインはあってもいわない。でも、米本土に届くかどうかが一つだろう」
「スッキリ!」はこのほか、核爆発による「電磁パルス攻撃」などSFまがいの脅威について延々と語ったが、まあ、それはそれ。核実験にせよ、ミサイルにせよ、専門家の意見もバラバラだ。