介護老人施設「連続怪死」当直職員の奇行・・・車イス蹴ったり防犯カメラ破壊?
介護老人施設で事件が続く。岐阜県高山市の介護老人保健施設「それいゆ」で7月末から起きた、80代から90代の男女3人が相次いで死亡した事件は、8月中旬以降にも、入所者2人がケガを負ったことで、高山署に特別捜査本部が設置された。
被害者5人は主に認知症患者のため、専門棟である2階に入所していた。施設が全職員のシフトを調べたところ、事件当時、5人の介護にあたっていたのはAだけだと分かったそうだ。Aが入所者の車椅子を蹴っているのを見たことがある。女性職員のスマホを電気ポットで茹でた疑いがあるなどAの評判は芳しくないようだ。
なかなか捜査が進まないのは、施設内に設置された8台の防犯カメラのうち、4台が故障していたことによるという。赤外線カメラなので、深夜でも暗闇でも鮮明に映るのだが、故意に誰かが壊したのではないかという疑惑も浮上しているそうだ。
Aは"電気ポット事件"の後、施設を辞めている。Aの自宅には記者たちが張り込んでいるが、Aは週刊文春の記者を車に乗せ、余裕綽々でインタビューに答えたという。5つの件に対しては「濡れ衣」だといい、介護の仕事にやりがいがあると話している。状況証拠はあるが、決め手がない。まだ捜査は長引きそうだが、介護施設の認知症患者を狙う卑劣な犯罪だ。
こんなことが続くと、こうした施設は怖い、介護の職員は信用できないという「風評」が立ち、まじめな施設や介護士たちに悪影響が出るかもしれない。早期に解決してもらいたいものである。