「中国・韓国人にレンタカー貸さないで」警察官の要請で物議・・・沖縄・宮古島

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   沖縄・宮古島で警察官が「中国・韓国人客にはレンタカーを貸さないで」と要請し波紋を呼んでいる。観光客のレンタカーによる事故が増えていて、通訳が不足しているのが背景にある。「モーニングショー」は警察官がレンタカー業者を集めて問題の要請をしたときの映像を入手していた。警察官はこう語っていた。

   「人身事故は時間がかかります。平均すると現場で1時間ぐらい、非常に難儀するというか大変。7、8、9月は暑くて、体調に気を配りながら現場調査しております。とくに外国人は大きなハードルになっています。

   英語(圏の観光客)はどんどん貸してもいいです。署員にも英語を話せる人はいっぱいいます。でも、中国語、韓国語、いろいろ言語があるんですが、通訳をパッと現場に向かわせきれない言語の方には、(レンタカーを)貸さないでいただければ・・・。私の感じていることをお伝えしてくんでいただければありがたいです」

事故多発で通訳が間に合わない

   2015年に台湾や中国からのクルーズ船、韓国からの直行便が就航してから、宮古島に外国人観光客が急増している。それに伴ってレンタカーによる事故も2015年に11件だったのが、16年には41件も発生した。

   この警察官の要請が中国で報道されると、ネット上で「じゃもう行かない」「日本好きの中国人は目を覚ますべきだ」などと反発が出た。驚いた宮古島警察署は「警察官の発言は差別意識ではない」などと釈明し、要請した警察官を厳重注意したという。

   吉永みち子(エッセイスト)「観光立国を掲げている以上、不適当な発言で本末転倒という気がしますね。排除するのではなく、どう対応するかを警察の仕事として考えるべきだと思います」

   外国観光客が増え始めてから2年も経過している。不足を解消するために、通訳を増やす予算を組んだり、署員に中国語や韓国語を習得させるなど対応すべきことがあったはずである。

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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