神戸市議会はどうなってる? 架空支出疑惑の橋本・市議が辞職 ほかに3人の市議も辞職していた!

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   橋本健・神戸市議(37)が昨日29日(2017年8月)、市議会議長に辞表を提出し、議会がこれを認めた。「一身上の都合」としているが、週刊新潮が報じた「政務活動費」の架空支出が理由とみられる。驚いたことに、神戸市議会では今月、他に3人の市議が金銭問題で辞職していた。神戸市議会、どうなってる?

   橋本市議は、同じ週刊新潮が報じた、元SPEEDの今井絵理子参院議員(33)との不倫疑惑で時の人となったが、同誌は先週号で、「2010年~2014年まで5年間のチラシの印刷、56万5000部、約720万円には実体がない」と、これが架空支出だと伝えた。

   橋本市議は23日会見で答え、「架空支出ではない」と印刷業者の名前を出して反論したが、その後、印刷業者が「チラシの受注」などの事実はないと語り、さらに、「口裏合わせ」を頼んだ橋本氏のメールまで公開したため、「政務活動費」の不正使用の疑いがさらに深まっていた。

   橋本氏の辞職願は北川道夫議長あてに郵送で届き、「一身上の都合により辞職したいので許可されっるよう願います」とあるだけで、理由などはなかった。北川氏は「本来なら(本人が)直接手渡すべき」と不満を口にしたが、議会の各会派代表者会議で辞職を認めた。

   今回の疑惑では、橋本氏が所属した自民党市議団が内部調査チームを設置しているが、他の会派からは、「市議会で調査委を設置すべきだ」「市長は刑事告訴すべきだ」との声が上がっている。

   兵庫県の不正を監視している市民オンブズマン兵庫の森池豊武代表は、「神戸市議会は市民にはわからないようなシステムになっている」という。例として見せたのは、開示された平成28年度の自民党市議団の人件費支払証書で、「3068万0700円」というトータルの金額はあるが、支出の内訳、個別の名前、人数、期間など全部が白紙。給与明細などの添付もなかった。

   「これで通るんです」と森池さんは言う。「私たちには捜査権限がない。だから、政務活動費自体の制度と趣旨を、元から考えないといけない」

政務活動費2300万円を詐取したとして在宅起訴

   神戸市議会では今月、すでに3人の議員が「政務活動費」をめぐる政治とカネの問題で辞職していた。いずれも自民党系で、「虚偽の領収書を提出して、政務活動費約2300万円をだまし取ったとして在宅起訴されている。

   市民オンブズマンでは今後、橋本市議、印刷業者、会派の代表などを詐欺容疑で刑事告発するという。

   森圭介アナ「どう思います?」

   宮崎哲弥(評論家)「政務活動費は、例の号泣県議から注目されるようになっているが、制度はほとんど変わってない。政務活動費はゼロベースで見直す必要があると思う」

   司会の加藤浩次「神戸市議会でも常態化しているんじゃないか」

   宮崎「反省がない」

   号泣で話題となった2014年の野々村竜太郎・元兵庫県議以後、大阪など各地で不正の告発が続いている。昨年(2016年)、富山市議会では9人の市議が辞職した。元は国会のシステムが雛形だが、国に比べ地方議会は市民やメディアの監視が行き届かない。橋本氏も、本来は地方のネタだったのが、不倫疑惑で全国区になってしまったのは皮肉だ。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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