いまだ感染源が特定できず ナゾ多いポテトサラダのO157

全国の工務店を掲載し、最も多くの地域密着型工務店を紹介しています

   埼玉・熊谷市など複数のスーパーで販売されたポテトサラダによるO157汚染。2週間たった現在も感染源が特定できず、ナゾは深まるばかりだ。

   高崎保健所が23日(2017年8月)、感染が確認された複数の店舗に問題のポテトサラダを卸していた同市内の食品加工会社の工場を検査した。感染源とみられる今月7、8日に製造したポテトサラダを回収し調べたところ、O157は検出されなかったという。

   ただし保健所が検査したのは、工場に保管してあった7、8日にポテトや野菜などを機械で混ぜあわせた段階のサンプル。そのあと従業員の手で袋詰めにされ、埼玉、群馬、栃木の3県にある『でりしゃす』系列の惣菜店34店舗に出荷されている。

   このため高崎保健所では、工場内の製造工程や店舗での加工、販売過程でO157が混入した可能性もあるとみて引き続き検査するという。

   現在O157の感染が確認されたのは、番組では埼玉・熊谷と群馬・前橋にあるスーパー『でりしゃす』系列の惣菜店3店、合わせて11人となっているが、新聞情報では16人に増えている。

2週間たって菌は消えている可能性も

   では、なぜ感染源が特定できないのか? スタジオには、O157など感染症の予防に詳しい東京慈恵会医科大学の浦島充佳教授がゲスト出演し次のように答えた。

   「3店舗で出ているので、大元の工場の可能性が高いと感じる。サンプルを取った後に混入したか、あるいは大量に製造するので、製造過程でごく一部にO157が混入。4度以下の状態で保存されていれば菌は増えないが、保存状態が悪いとどんどん増殖した可能性もある。工場従業員の検便も必要だろう」

   ただ、感染してからすでに2週間が経過。浦島教授は「よほど重症でない限り、菌は消えている可能性がある」という。

文   モンブラン
姉妹サイト