広陵の中村選手、甲子園の新たなヒーローに 母への「恩返しで今日も頑張りたい」

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   22日(2017年8月)行われた甲子園・準決勝「広陵(広島)vs天理(奈良)」戦で、広陵の中村奨成選手(3年生)が2本の本塁打を打ち、一大会最多の通算6本塁打を放って新たなヒーローとなった。

   清原和博(大阪・PL学園)の5本塁打(1985年)の記録を32年ぶりに塗り替えたほか、準決勝で7打点を積み上げて一大会最多打点の17打点を挙げ、大阪桐蔭の萩原誠斗(その後、誠に改名)の15打点を更新している。

   番組では羽鳥慎一キャスターが「その快挙の陰に母・啓子さんの支えがありました」と伝えた。

   啓子さんは大会前にこう語っていた。「正直ホームランを見たいという気持ちはあります」。そして、毎試合甲子園で見守ってきた啓子さんの目の前で6本塁打を放ち、一大会最多記録を更新した。

   母・啓子さんによると、「母子家庭ということもあって平日は仕事で、土日は息子の野球でした」という。高校から寮生活に入り母親の元を離れた中村選手にはこんなエピソードがある。

正捕手になり食事が喉を通らなくなった

   1年生の時に初めて正捕手の背番号2番をもらった。この時、緊張や嬉しさのあまりなのか、食事が喉を通らなくなった。母に「ご飯が食えん、食べても吐く」と電話で話した。

   啓子さんは「先生や先輩、仲間も認めてくれたんだから...」と答え電話を切ったが、このあと啓子さんも涙が止まらなかったという。

   記者が「お母さんにとって奨成君はどんなお子さん?」と聞くと、啓子さんは「宝物ですね」と答えた。

   スタジオでは元AERA編集長の浜田敬子が「お一人で苦労して育てられたのだと思う」と賛辞を贈れば、テレビ朝日解説委員の玉川徹は「(中村選手は)戦士の顔、野武士のような面構えをしている」。

   決勝戦は23日午後2時から、相手は粘り強い花咲徳栄(埼玉) 。中村選手は「すべてにおいて(母に)感謝しかないです。支えてもらった分、恩返しで今日も頑張りたい」と話す。

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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