愛知県できのう22日(2017年8月)夕方から夜にかけて7000発の雷が発生した。「原因は巨大な積乱雲でした」と、梅津弥英子アナが日本では過去に見られなかったほど大きなスーパーセルの出現を伝えた。
愛知県一宮市で、直径10キロ以上と見られるスーパーセルが上空を覆いつくした。あっという間に広がり、激しい雷雨。雷が鳴りやまず、火災も起き、工場や住宅など3軒が全焼した。
住民は「すごい雷で、あ、落ちよったと思った。天井を火がタタタタターッと走った」「消火器では間に合わず、火がはやかった。あんなに大きい雷は初めて」と驚きを語る。けが人はなかった。
配線に沿って火が走った
このうち平屋建て270平方メートルの繊維工場と隣接する倉庫が燃えた現場に木下康太郎アナが駆けつけると、天井の配線に沿って火が走った跡があった。「雷の威力を物語っていました。大雨の中で雷が鳴ったと思ったら、電源から火が出て、気づいたら広がっていたそうです」
気象予報士の天達武史によると、火災の原因で自然災害は0.4%。それがきのうは一宮市だけで3件も起きた。「雷が電柱やアンテナに落ちると電流が配線に沿って流れます。できるだけ部屋のまん中にいる方がいい」という。
田畑や丘を覆って広がるスーパーセルの写真に、天達予報士も「こんなに大きいのは私も初めて見た」と話す。
司会の小倉智昭「いやあ、まるで映画だね」
普通の積乱雲は寿命が30分から1時間だが、スーパーセルはずっと長いそうだ。「高気圧に沿って暖湿流が入ったところへ、愛知県では前線が通過したために発生した」「普通の夏が少なくなって、亜熱帯のような夏が増える予兆かもしれない」と天達予報士は指摘する。
小倉「2020年東京オリンピックを日本の夏にやるのが心配になってくる。日程をこなせるのかね」