「生き人形」の世界では名の知れた女性作家(54)が男女3人から約8700万円を借りたまま失踪し、詐欺の疑いで刑事告訴されている。女性作家はどこにいるのか、集めた金はどこに消えたのか、「ビビット」はきのう(2017年8月22日)に続きこの問題を追った。
女性作家は岡山県生まれで1980年代から岡山県でアトリエを構え、県内外で個展や教室を開いていた。しかし資金繰りが悪化し2011年には破産宣告をした。
元兵庫県警察刑事の飛松五男氏が地元周辺を取材すると、その翌年の12年ごろから金の工面に走り回る姿が目撃されている。ある住民はなんど断っても「個展のために」と畳に頭をすりつけて懇願されたという。14年には色仕掛けで20回計7000万円を貸したという60代の男性もいる。
その男性や別の関係者からある女性マネジャー(54)の存在が浮かび上がってきた。そのマネジャーについては様々な証言があり、人形作家の関係者からは「今回の詐欺行為は女性マネジャーにだまされてやったこと」「女性作家には1円も入っていないらしい」という声があり、作家の母親も「娘はマネジャーにだまされたと言っていました」と話している。
元々は同級生のふたり
しかし、7000万円を貸した男性は別の見方をしている。女性マネジャーに次のようなことをいわれたという。「彼女(女性作家)は私に7億円渡したと言っているらしいが、そんなお金をもらった覚えはない」「私も彼女にお金を貸しているが、連絡が取れない」「彼女に何回も殺されかけた」とまるで逆の主張だ。男性は「作家はマネジャーに罪をかぶせようとしている」とみている。
女性マネジャー(54)は作家と高校の同級生で、同窓会をきっかけに自らマネジャーを買って出たという。
司会の国分太一「きのう(2017年8月22日)の番組でも誰かに操られているのかという話もありましたが、第三者が出てきて、かなり複雑になってきました」
説明役の吉田明世アナ「『ビビット』は今後もこの問題の取材を続けます」