「生き人形」の女性人気作家が借金したまま失踪 岡山の男性から7000万円

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   まるで生きているようなリアルな表情をもつ「生き人形」の女性人気作家が多額の借金をしたまま失踪し、詐欺の疑いで刑事告訴されている。一体なにが起きたのか。

   失踪しているのはテレビやCMでも話題の54歳のAさん。「ビビット」は元兵庫県警察刑事の飛松五男氏と「7000万円返してもらっていない」と訴えている岡山県の60代の元タクシー運転手Bさんに聞いた。

   それによると、3年前にAさんがたまたま乗客として乗り込んできたのがきっかけだった。人形の話で親しくなり、やがて「交通事故で金が必要になった」といわれ500万円を渡した。その後も何かにつけて次々頼まれたため「もう貸すことはできない」と話すと、「あなたの彼女になってあげる」といわれ、その後も金を渡し結局、数カ月で計20回7000万円を貸したという。

   Aさんは人形の個展をすれば2000万円から3000万円ぐらいの利益があるので、利息をつけて返済するといっていたが、1回も返済していない。もうこれが全財産と告げると、態度が急変し連絡が取れなくなったという。岡山の母親は先週水曜日(2017年8月16日)に電話があったが、それ以降はかかってこないと言っている。

自己破産、乳がんの治療で休業

 

   Aさんは岡山県生まれ。子どものころから人形好きで、20代から人形作りを始め、30代になると、倉敷市や銀座、ミラノでも個展を開き、写真集やロックバンドのコンサートでも起用され、NHK(BS)でも放送された。ところが48歳の時に銀座の画廊で借金をし、その後、自己破産した。ブログによると、一昨年(2015年)52歳のとき、初期の乳がんが見つかり去年から治療のため休業宣言している。

   「生き人形」をスタジオで紹介されたが、関節部に球体があり、ポーズが自在に設定されている。表情もなかなか魅力的だ。現在約50人の作家がいて、1体数十万円から中には1000万円以上するものもある。価格についてAさんは以前、自ら400万円を希望していたが、現在は78万円という。

   どのように大金を使ったのか。Bさん以外にも被害者があると見られている。

司会の国分太一「Aさんは話も上手なんでしょうね。でも知人は派手な暮らしはしてないといっていますが、気になりますね。何か、Aさん自身が誰かに騙されたのか」

倉田真由美(漫画家)「そうだとすると、すごく複雑なことになりますね」

   弁護士の三輪記子さんは「借りたときに『返す』と意思表示をしているので、騙し取る意志を立証するのが難しいため詐欺罪に問うことは難しい」といっている。

文   一ツ石| 似顔絵 池田マコト
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