育休中の不倫がバレて辞職した宮崎謙介元議員が、政治倫理セミナーの講師を務めるという。都道府県や政令指定都市の各政党支部に送られたチラシにまず驚く。「京都政務セミナー」のタイトルの下に、「今の時代に求められる議員像」とあり、9月5、6日(2017年)の2日間で計4回の講演。受講料は1回の講演で1万5000円とある。ご丁寧に「政務調査・政務活動」と書かれているので、受講料は政務活動費で払えますと言わんばかりだ。
講演内容は1日目が「なぜ議員の不祥事が起こるのか」「議員の常識・住民の非常識 言ってはいけない失言」。2日目は「現代の政治倫理とは」「最近の議員辞職の事例」「マスコミが取り上げる上げないポイント」となっている。なんだか、テレビ番組の「しくじり先生」のノリだ。セミナーの主催者側は「しくじった感じを前に出し反省を込めた話をしてほしい思い、依頼した」とはなしているから、やっぱりまんまだ。
さすがに参加者集まらず、小さな会場に変更
宮崎元議員は「知人を介して頼まれたので引き受けた。会社を立ち上げたし、いろいろ仕事をしている。(議員)復帰の足掛かりなど考えていない」と話している。
はたして聞きに行く議員はいるのか。当初はセミナー会場として、京都の下鴨神社境内のある参集殿を予定していたが、参加予約が入らず別の会議室に変更したが、それでも参加者は集まらないという。自民党府議は「次の衆院選も近いのに静かにしてほしい。自分の不祥事を蒸し返して何がしたいんだ。まだみそぎも済んでいないのに呆れるよ」と怒る。
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト