札幌の公園でキタキツネが住民を威嚇 本当に怖いのは寄生虫エキノコックス

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   北海道を代表する生きものとしてテレビなどで紹介されるキタキツネ。そのキタキツネが札幌市内の公園に真っ昼間から出没し、人間を威嚇しているという。

   エサを求めて住宅街に進出し都市化しているのだが、実は見た目はかわいいキタキツネが本当に怖いのは威嚇ではなくキツネに寄生している『エキノコックス』という寄生虫。この見えない恐怖を野上慎平アナが「ショーアップ」のコーナーで伝えた。

   エキノコックスという寄生虫の怖さは、卵の段階で人間に寄生すると、数年の潜伏期間を経て重い肝臓病などを患い最悪の場合は死に至る。

   では、どういう経路をたどって人間に寄生するのか?

キタキツネの糞に注意

   エキノコックスはもともと野ネズミに寄生している。その野ネズミをキタキツネが丸ごと食べると、幼虫がキタキツネの体内で成虫になり卵を産む。そのキツネが糞をしたときに卵も一緒に排出される。

   問題は、キタキツネが糞をする場所。山中の川でキツネが糞をし、登山者などがその川の水を飲むと卵が体内に入り込み、潜伏期間中に体内で成虫になるという。また都市化したキツネが家庭菜園に糞をし、野菜に糞が付着するケースもある。卵は、水で洗っただけでは取れないため加熱する必要があるという。

   鳥獣保護法で保護の対象になっているキタキツネを駆除するには、自治体によって有害と判断された場合に限られるが、潜伏期間があるためどのキツネが有害なのかどうかを判断するのは難しいという。

   都市化するキタキツネの対策としては、住民にペットフードを外に出さないよう呼び掛けるとか、キツネにとって嫌なニオイを散布するなどしかないようだ。またエキノコックスの寄生が疑われたら血液検査をすれば直ぐにわかるという。

   高木美保(タレント)は「(都市化を防ぐには)生ごみを外に出さないことです。生ごみを穴に埋めてもニオイを嗅ぎつけ掘り起こしてしまう」と話している。

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