世界陸上選手権大会の男子50キロ競歩で銅メダルを取った小林快選手(24)が生出演して、これまで決して平たんではなかった「波乱万丈の選手生活」(赤荻歩アナ)を語った。長距離ランナーとして駅伝をめざした早大で競歩に舵を切る苦い決断があった。
小林は秋田県出身、小学校4年で陸上部に入り、1000メートルを走ったが、目立つ選手ではなかった。高校1年で競歩を勧められ「最初はいやだった」という。駅伝と競歩の二足のわらじを条件に始めて、全国高校駅伝にも出場、競歩ではインターハイで2位に入った。
早大で箱根駅伝をめざしたが思うようなタイムが出ず、3年の5月に「マネージャーになるか、競歩か、退部か」と言われ、競歩を選んだ。「長距離走の選手に追い抜かれながらテクテク歩く練習がイヤで、陸上が嫌いになった」そうだ。しかし、高校以来のライバルが世界陸上で競歩6位に入るのを見て号泣し、「自分が情けなくて、頑張ろうと思った」という。去年(2016年)の代表選考会で優勝、今回のメダルにつながった。
競歩は日本人向き
バルセロナ五輪の競歩代表だった園原健弘さんは「足の腱を使わない競歩は、アフリカの選手には不向きで、日本人にあっている。最適なお家芸にできる」と話す。身長もあまり関係ない。小林選手は165.3センチだ。
テリー伊藤「マラソンで記録を出す選手が競歩をやったらもっとよくなりますか」
園原「可能性はありますね。ただ、競歩はフォームが重要なので、早く始めるほうがいい」
小林はいま、大手家電量販店で働きながら練習を続ける。「これからもう一段階力をつけていきたい」と、目標を2020年東京五輪の金メダルと答えた。
この話題は「魅力あるスポーツを知ることができる」(司会の国分太一)点は良かったが、2時間番組の半分近くを費やしたのは長すぎる。お盆休みでニュースが少なかったか、スタッフに限りがあったためか、引っぱって時間を稼いだ感じがぬぐえなかった。