「東京では8月に入り16日連続の雨となっています。こんな冷夏こそ熱中症に注意が必要だといわれています」とキャスターの真矢ミキが伝える。えっ、なぜ、熱中症なの?
プレゼンターの中田敦彦(お笑いタレント)が解説した。この長雨は1977年以来の40年ぶりで、まるで梅雨に逆戻りしたかのようだ。ところが、今年(2017年)の熱中症で搬送された人は約4万人で、去年より5000人近く増えている。その原因は湿度にあった。8月の平均湿度は60~70%台だが、今年は段違いの84%と非常に高い。
済生会横浜市東部病院周術期支援センター長の谷口英喜医師によると、人体は汗とともに熱を放出するが、湿度が高いと空気中にすでに水分が十分あるので、汗が出ていかない。このため、体内に熱がこもり、熱中症になりやすくなる。
要注意!台所で調理中
熱中症は家の中でも多いが、家の中のどこに気をつけなければならないか。中田が出演者に聞く。司会の国分太一は「廊下」。キャスターの真矢ミキは「キッチン」。堀尾正明キャスターは「トイレ」と答えた。
正解はキッチンだった。キッチンは火や水を使うので高温多湿になりやすい。鍋を火にかけると、室温は5分後に2度上昇、15分で8度上昇する。最初の25.8度が34.1度になっていた。そして、料理をしていると集中しているので、高温に気付かず熱中症になってしまう。
雨の日の屋外での注意点はレインコートだ。風を通さず蒸れて、汗をかいても体温が下がらず、むしろ上昇し続ける。
文
一ツ石| 似顔絵 池田マコト