ボルト選手、世界中から愛されて引退 速さだけでなく人間性や紳士的な態度でも感銘

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   世界中から愛された陸上短距離のウサイン・ボルト選手(30)が今回の世界陸上選手権ロンドン大会を最後に引退した。記者会見で「私にとって素晴らしい競技人生でした。ファンのみなさんの愛情に感謝します」と述べた。五輪で9個、世界陸上で11個の金メダルを獲得したが、多くの人に愛されたのはその速さだけではなく、人間性や紳士的な態度だった。

   ボルトはもともとクリケットのプレーヤーだったが、陸上に入ったのは両親の暮らしを楽にしてあげたい一心だったという。ジュニア時代から礼儀を大切にし、勝利に沸く観衆には敬礼で答えていた。誰もが驚いたのは2015年の世界陸上北京大会のこと。セグウェイに乗っていたカメラマンに追突され転倒した。次のレースに支障が心配されたが「ライバルのガトリン選手による復讐説を広めるところだよ」とユーモアで答えた。2016年のリオ五輪で米国の国歌が流れているとき、インタビューをされると「国歌が終わるまで」とたしなめた。

桐生、サニブラウンにもアドバイス

   日本の選手にもアドバイスしていた。4年前に桐生祥秀選手(当時17)に「何より大事なのはメンタル面での成長だ」と話し、去年(2016年)にはサニブラウン選手(当時17)に「楽しめ、一生懸命努力しろ、自分の限界に挑め。重要なのはこの3つだ」と語った。

   最後の会見で引退後について「少し落ち着いて人生を楽しみたいね。パーティーにも行きたいし、お酒も飲みたいな」

   司会の国分太一「ボルト選手、本当に引退しちゃうんですね」

   キャスターの真矢ミキ「寂しいですねえ」

   国分「けさ(2017年8月15日)のスポーツ紙には国際陸連会長が『サニブラウン選手がボルト選手の後継になるんじゃないか』といっているんですよね」

   堀尾正明アナ「(サニブラウン選手も)早く9秒台を出さないといけませんね」

   日本の短距離陣は男子400メートルリレーで銅メダルを獲得した。東京五輪の活躍を期待したい。

文   一ツ石| 似顔絵 池田マコト
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