ロンドンで開かれている陸上世界選手権できのう13日(2017年8月)、4×100メートルリレー決勝で日本が銅メダルを獲った。この種目で日本がメダルを獲るのは初めて。ジャマイカの最終走者、ウサイン・ボルト選手がレース途中で脱落した結果だったのだが、「快挙」には違いない。「スッキリ!!」は「やった、やった」と大はしゃぎだった。
日本は予選6位で決勝に進んでいた。1走は多田修平、2走は飯塚翔太、3走は桐生祥秀、4走は藤光謙司。最終走者にバトンが渡ったとき日本は4位だった。最後の直線勝負だったが、3位だったジャマイカのボルトが突然、左足に異常が起こって脱落。トラック上に倒れ込んだ。日本はイギリス、アメリカに続く3位となった。
100メートル10秒台でも勝てる秘密
選手たちは「予選よりもいい走りができた」(多田)、「日本の走る力をアピールできた」(飯塚)、「100メートルは個人は(決勝に)出られなかったけど、リレーでメダルは嬉しい」(桐生)と満面の笑顔だ。が、藤光はちょっと違った。「予選を通過してくれたケンブリッジの分、サポートしてくれたサニブラウンの分まで走りたいと思っていたので、本当に良かった」
実は彼は交代要員だった。予選に出たケンブリッジ飛鳥が不調だったため、急遽の差し替えだった。31歳。リオ五輪でもリレーのサブメンバーだったが、練習だけは他の選手と同じようにやる。とくにバトンパス。リオ五輪で、10秒台4人の日本が、9秒台が何人もいる他チームを抑えたのもこれだった。
北京五輪の監督だった高野進さんは、日本の勝因を「パトンパスの完成度だ」と話す。これを、メンバーが入れ替わっても同じようにできる。日本の凄さはこのあたりにあるようだ。
司会の加藤浩次「素晴らしいですね」
杉山愛(テニス指導者)「バトンワークが素晴らしいですよね。他の国ではできない」
加藤「メンバーが変わっても銅メダルをとれる。層の厚さを感じます」