アメリカと北朝鮮のチキンゲームがエスカレート 米「炎と激しい怒り」vs北「グアムへ4発同時発射」

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   北朝鮮の大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射を受けて、アメリカのトランプ大統領が異例の警告を発した。対して北はグアム攻撃をほのめかすチキンゲームの様相になった。実際に軍事衝突に至る可能性は低いが、北の声明の中には、日本の地名も出てきており、不気味ではある。

   トランプ大統領はおととい8日(2017年8月)、ニュージャージー州で夏休み中に異例の幹部会合を開き、北朝鮮への生のメッセージを発した。

   テレビカメラを前に、「北朝鮮はアメリカにこれ以上の脅しをしないほうがいい。世界がかつて見たことがないような『炎と激しい怒り』、率直に言うと『軍事力』を目の当たりにするだろう」と語り、さらなる北のミサイル発射や核実験には武力行使も辞さないとの意志を示した。

   これに対して北は昨日(9日)、北朝鮮中央テレビで「中距離弾道ミサイル・火星12型でグアム島周辺に対する包囲攻撃を決行する作戦を慎重に検討している」と応酬。さらに今朝(10日)の国営メディアは、「グアムへは4発同時発射を検討、島根、広島、高知の上空を通過する」と伝えた。これとは別に、朝鮮通信は、「その気になれば、日本列島を焦土化できる能力を備えて久しい」とも言っている。

「核弾頭の小型化に成功」との見方も

   北が5月に発射した「火星12型」は射程約5000キロでグアムが射程に入る。7月の「火星14型」は1万キロで、アラスカ、ハワイ、米の西海岸が射程に入るICBMだった。ワシントン・ポストは8日、米の情報筋の「北は核弾頭の小型化に成功した」との見方を伝えている。トランプ声明は、こうした事態を踏まえての警告。

   一方でアメリカは8日、グアムから戦略爆撃機B1を2機、韓国との合同訓練で朝鮮半島へ飛ばして北を威嚇。日本の航空自衛隊のF2戦闘機も一部、飛行に参加した。北はこれに脅威を感じているとされ、声明で日本に言及したのも、これがあるとみられる。

   司会の加藤浩次「激しい言葉の応酬になっている」

   笹川平和財団の小原凡司・特任研究員は「チキンゲームになっている」として、核弾頭の小型化、再突入の技術的な問題などを解説したが、グアム攻撃、武力衝突については、「可能性は低い」と見る。「本当にやるのなら、公表はしない。『グアム周辺』と言っており、言葉も慎重に選んでいる。威嚇に過ぎない」

   加藤「言い合っているだけ」

   宇野常寛(評論家)「歴史を見れば、牽制球投げあっているうちに、当たっちゃったというのはある。主役がまた、漫画に出てくるような人物なので、何が起こってもおかしくない」

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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