失言ぞろぞろ江崎鉄麿・沖縄北方担当相 「答弁書を朗読」「重荷だった」「意気込みないから」

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   「仕事人内閣」と銘打って、スタートした第3次安倍改造内閣だが、早速大臣の失言が飛び出した。江崎鉄麿・沖縄北方担当相(73)が、「役所の答弁書を朗読」とやった。もともと、首相の指名を固辞したという話が組閣段階から聞こえていたのだが、やっぱりという感じ。

   大臣就任後初めて地元の愛知県・一宮市に帰った先週土曜日(2017年8月5日)、お祝いのランの花と支持者に囲まれた集まりでの一言。国会答弁に話が及んで、「しっかりお役所の原稿を読ませていただく」と言った後で、「こういうことを言うとまた、新聞なんかで......ちゃんと答弁書を朗読、かな、はっはっ」と言った。

   そこにテレビカメラがいる、記者もいるというのに、どういう神経なのか。さらに会見になっても、「重荷だった」「素人は素人」「できもしないことを言う人が多いけど」などと繰り返し、会見の終わりには、「意気込みはないから」と変な念を押した。

   その前から兆候はあった。指名を受けた3日には、膨大な資料を渡されて、「うわっ、読めないな」。その翌日にも、会見に遅れた言い訳に「知識がないから、打ち合わせに時間がかかって......」

政治の表舞台に出たことない二世議員

   そもそもが、「歳だから」と指名を辞退したところ、派閥の長である二階幹事長から、「俺より4つも若いじゃないか」と言われて、受けた、という経緯があった。しかも、その話が全くオープンに流れていた。誰もが「危ない人だな」と思ったものだ。案の定ということ。

   父は通産大臣もした江﨑真澄氏。鉄麿氏は父の秘書を経て、父の後を継いで93年に新生党から初当選した典型的な二世議員だ。当選6回のベテランだが、政治の表舞台に出ることはなかった。

   街の声も「実際そうだとしても、言っちゃダメ」「ポリシーがあれば自分の言葉で」「国会答弁は皆、官僚の思うがまま」と冷めていたが、国会ではそうはいかない。「国会軽視だ」という声もあれば、民進党の野田幹事長は、「やる気がない人は、早く辞められた方がいい」と率直だ。

   当の江崎氏は、「軽率だった。原稿はしっかり目を通しチェック、付け加えるものは加え、省くところは省く」と言う。そういうことじゃないだろう、と言っても始まらないか。辞任は否定した。そのくせ菅官房長官から電話で注意を受けたなどとペラペラ。

   政治評論家の有馬晴海氏は、「政治の世界は、俺が俺が、が多い中で、こういう率直な方は私も初めて。人柄が良くて謙虚で、率直な不安を口にしたんだろうと」と言う。

   司会の加藤浩次「ご本人は軽率だったと言ってる」

   ウエンツ瑛士(タレント)「サービストークしてたような。地元でゆるくなる。オフレコっぽい」

   ロバート・キャンベル「過去の失言とちょっと違う。なんでもわかってるわけじゃないよと。しかし、『重荷だった』『意気込みはない』となると、この仕事には向いてないかな。政治家は言葉だから」

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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